85歳のアパレル店員・小畑さん「マルニでTシャツを買い、靴はジェイエムウエストンを。シンプルで作りのよいものは長持ちするし、結局はお得」

85歳のアパレル店員・小畑さん「マルニでTシャツを買い、靴はジェイエムウエストンを。シンプルで作りのよいものは長持ちするし、結局はお得」

  • 婦人公論.jp
  • 更新日:2023/01/25
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表参道の街を颯爽と歩く小畑さん。帰り道はついウインドウショッピングをしてしまうそうで――(写真提供:大和書房)

「人生100年時代」といわれる昨今。年齢制限100歳までという斬新な求人広告を見て、79歳でミナ ペルホネン「call」のショップスタッフとして働き始めた小畑滋子さんは、大好きなファッションの仕事に出会い、今できることを大いに頑張り楽しむ暮らしをしています。その小畑さんいわく、おしゃれに見せるためには「シンプルイズベスト」が鉄則だそうで――。

【写真】個性的なデザインに一目惚れしたミナ ペルホネンのブローチ

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おしゃれに見せる6つのコツ――私の場合

おしゃれに見せるために、私なりに心がけていることがいくつかあります。

(1)、まずは、「シンプルイズベスト」が鉄則。流行にのらない、オーソドックスなデザインの服が好きです。シンプルなだけに、質のよしあしが見た目を大きく左右します。綿やウールなど自然素材を中心に、ていねいに仕立てられた服をそろえています。ユニクロなど、安くても質のいいものはあります。

(2)、そのうえで、自分の体形をきれいに見せてくれるものを選びます。自分で言うのは気恥ずかしいのですが、私は、日本人にしては鎖骨がきれいに出ているほうです。友だちにほめられて、自分のチャームポイントだと気づきました。それで、Tシャツやセーターなどの襟ぐりのラインは気にするようにしています。あまり開きすぎず、詰まりすぎない、ちょうどいいラインのものにしています。

ですので、(3)、ときに試着は欠かせません。定番で自分に合うとわかっているものはそのまま買いますが、初めてのものを買うときは必ず着てみて、全身が映る鏡でバランスを確認します。

(4)、印象を決めるのは、色です。白、黒、ネイビーを基本に、アクセントとして差し色を入れるくらいにして全体の色数を抑えると、洗練された雰囲気になります。

(5)、アクセサリーや時計、ベルト、靴などは、その日の気分で選びますが、好みは一貫しているので、手持ちのものならどれを合わせてもたいてい違和感はありません。繊細なデザインよりは、かっちりとしたちょっとユニセックスなデザインのものが多いです。

(6)、大切なのは、着こなし。どんなに素敵な服でも、ただストンと身にまとうだけだと魅力が惹き立たないことがあります。服は生きて動いている人が着てこそのものなので、ちょっと腕まくりをしたり、胸元のボタンを開けて中のタンクトップをのぞかせたりすると、とたんにいきいきしてきます。

海外から学んだ着こなしのコツ

たとえば、シャツの袖。海外ブランドのものなどは、私には少し長めなことも多いのですが、ちょっとまくってカジュアルさを演出すると、ただそのまま着ているよりおしゃれな雰囲気に。

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『85歳、「好きなこと」を続けるごきげん暮らし』(著:小畑滋子/大和書房)

ちなみに、袖のまくり方にはコツがあります。ただ二折りするだけだとカフスの部分が中に隠れてしまいますが、いったん大きく幅をとって折り、二折り目は半分だけ折り返すようにすると、カフスが見えて素敵なのです。ぜひやってみてください。

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着こなしのコツは海外から学んでいるという小畑さん(写真提供:大和書房)

こうした着こなしのコツは、パリのマダムのおしゃれなどを特集した雑誌や本などで学びました。街角のスナップやモデルさんの着こなしから、載っている写真を隅々まで見たり読んだりして研究しています。

あちらの方々のおしゃれは、さすがですね。洋服の歴史の重みが、日本とは違います。いいなあ、素敵だなあと思いながら、まねできるところは取り入れています。

シンプルで作りのよいものを身につける

7月某日、「call」の出勤日。目が覚めたら、曇り空。今年の梅雨はとうに明けたはずなのに、まるで逆戻りしたかのように蒸し蒸しとした朝でした。

こんな日こそ、気持ちをしゃんとさせる装いを。何を着ようかなと思いめぐらせながら、クローゼットを探し、紺色のジャケットを取り出します。麻混紡の軽い素材で、白いストライプが涼しげ。3年ほど前に買ったイタリア製です。ノーブランドですが、生地もよく、仕立てもしっかりしているので気に入っています。シンプルで作りのよいものが好きなのです。

今日は、このジャケットに白のデニムのパンツと、白のTシャツを合わせることにしました。ちなみにデニムは、ブルネロクチネリのもの。ベルトはエトロ。中のTシャツの白とジャケットの紺との爽やかな組み合わせ。

うっとうしい気分を吹き飛ばしてくれそうです。

胸元が寂しいので、ネックレスとブローチをつけました。ネックレスは、イタリアのドナテラ ペリーニとミナ ペルホネンとのコラボレーション。ブローチは、ミナのオリジナル。どちらも個性的なデザインに一目惚れしました。そういえば、今日、肩から下げているトートバッグも、メガネも、ソックスもミナのものでした!

思いがけず、たくさん持っているわね(笑)。バッグは革が柔らかくて、大きめサイズなのに軽いので、とても気に入っています。

ウインドウショッピングの楽しみ

週に2回、お店に出て、その日は表参道を歩くわけです。私の大好きなお店が並んでいるので、帰り道はつい足が向いてしまいます。

マルニ。先日は、Tシャツを買いました。子ども用サイズがぴったりだったのです。子ども用とか男性用とか気にしません。似合うのなら、何を着てもいいと思うのです。固定概念に縛られず、おしゃれを楽しむのが私流。

ジェイエムウエストン。ここの靴は、昔からよく履いています。今日、履いている靴もそうでした。もう何年も履いています。シンプルで作りのよいものは、長持ちするので、結局はお得なのだと思います。

※本稿は、『85歳、「好きなこと」を続けるごきげん暮らし』(大和書房)の一部を再編集したものです。

小畑滋子

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