オムライス研究所 所長がナビゲート!オムレツもソースも真っ白いオム/Delizioso 0141
こんにちは、「きっしい」です。27年間に渡り、日本一おいしいオムライスを探して、HP「きっしいのオムライス大好き!」に食べたオムライスを記録し続けています。その数1,000店、1,850コ。
今回は「東京で白いオムライスならココ!」というお店をご紹介します。この記事を通して、一人でも多くの方が、東京でおいしいオムライスに出合ってくれたら嬉しいです。

訪問回数は18回。オム友たちから“連れて行ってほしい店”として何度も名前が挙がる「Delizioso(デリツィオーゾ)0141」。
一度このお店の「真っ白いオムライス」をSNSやテレビなどで見てしまうと、そのビジュアルが気になり、行ってみたくなるんだそう。私もテレビ出演した際にこのお店を紹介し、あまりの人気ぶりに「令和は“白いオムライス”が来る」と予言したほどです。
私がこのお店を推す理由は追ってご紹介するとして、まずはお店の概要から。場所は御徒町駅南口から徒歩4分。閉店したタバコ屋の看板に挟まれています。

店内はシックなレンガ調です。入口を背にして右手にはテーブル席が並び、左手は厨房。
「銀座資生堂パーラー」で11年間経験を積んだ太田さんがシェフ兼店主を務める同店。思い返せば太田さんと私の出会いは2019年でした。
その年に発売された私のオム本に、白いオムライスのお店として新宿「Mouton」を掲載したのですが、取材に行った時には、“考案したシェフ”はすでに辞めていて会えずじまいでした。それから半年後、ネットで「白いオムライス」を考案したシェフのレストラン&バーがオープンしたという情報を見つけ、早速訪問。それがこのお店でした。
推しポイント1.珍しい“真っ白いオムライス”が美味しいから

▲「白いオムライス」平日ランチは単品で2,000円、土曜ランチは2,500円のセットメニュー(スープ、生ハムサラダ、ソフトドリンク付き)のみ提供。夜は1グループにつき1つまで提供で2,100円
それでは私の推しポイントを語っていきましょう。
見てください、ソースもオムレツも真っ白なこのビジュアル!美しいですよね。どうやってこの白さのオムライスを作っているのでしょうか。タマゴの白身だけを使っている?もしくはタマゴではなくとろろでできているとか?などと色々想像しましたが、正解は・・・
「白い黄身のタマゴを使って調理している」とのこと。お米でできたエサで育った鶏が産むタマゴのため、タマゴの黄身が白くなるんだとか。初訪問時には想像以上に白いオムライスに衝撃を受けました。黒皿が白色を引き立て、まるで夜空に浮かぶお月様のようです。
さらに白いソースは、カマンベールチーズをベースに作ったチーズソース。これがなかなか濃厚です。

▲見せてもらったタマゴ。黄身は、ほんのり黄色がかった白
この真っ白なビジュアルのオムライスの調理方法にも興味津々だったので、初回からお願いして調理の様子を見せてもらいました。それから18回も通って、毎回のように見ているのですが、どうして少し黄色がかったタマゴからあんなに真っ白なオムライスになるのか未だに良く分かりません。
推しポイント2.最初から最後までサプライズ要素が満載だから

このオムライスは見た目だけでなく、切って・食べて・味変してと、4度驚くメニューとなっています。中央からナイフで切り込みを入れると、くす玉が割れたように、中から黄身がトロリと溶け出します。

実は、中に秘密の“黄色い黄身”が隠れているのです。これは映える動画のためだけではありません。理由は、白いタマゴの黄身は通常のタマゴの“黄色い黄身”に比べて、味が淡泊だから。なので“黄色い黄身”と絡めることで、味のバランスの良さと見た目の美しさを両立させています。
内側のライス部分は、ケチャップライスではなくシーフードピラフ 。エビ、イカ、ホタテ、カニ、シメジなどのうま味が詰まった具材をグレイビーソースで炒めているそう。ピラフは黄色い黄身や白いオムレツと一緒にいただくのはもちろん、濃厚なチーズソースと絡めれば、さらに絶品です。

最後のサプライズである味変としては、醤油・酒・みりん・出汁・ジャガイモを混ぜて作った和風ソースが別の器で提供されます。
シェフの説明に沿って後半にかけたところ、良い意味でチーズソースの濃厚さを消してくれ、もちろん和風ソースなのでタマゴやご飯との相性もピッタリ。最後まで飽きずに美味しくいただけました。お客さんを喜ばせるための数々のサプライズが詰まっていて本当にすごいです。
推しポイント3.独特なキャラのシェフが運営していて楽しいから

最後の推しポイントはシェフ。店内には、レンガ作り風のシックな雰囲気にはちょっと不釣り合いなフィギュアが、所狭しと並んでいます。そしてその数は訪問するたびに増えてきています。シェフは、アニメ好き、フィギュア好きかと思いきや、そうではなくて“クレーンゲーム好き”だそうです。それもかなり上手。
忙しい時には難しいですが、手が空いているときには「白タマゴ」を見せてくれるなど、話好きでサービス精神もある方です。
まとめ

▲写真左:筆者、写真右:太田シェフ
この白いオムライスは、どうやったらより美味しくより楽しく食べてもらえるか?とシェフが頭を悩ませ、そこから生み出した素晴らしいアイデアの結晶。さすが「銀座資生堂パーラー」で11年間経験を積んだ太田シェフです。
いまだかつてなかった白オムライスを考案した発想力と実行力、そしてお客さんを楽しませるサービス精神が何より素晴らしいなと、改めて思いました。
所在地
東京都 台東区上野 3-7-5
最寄駅
末広町
電話番号
03-5826-4410
当サイト内のおでかけ情報に関して
※本記事は2023年09月19日時点の情報です。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、掲載している情報に変更が生じる場合があります。最新情報は直接お問い合わせください。
※おでかけの際はマスクの着用、手洗い・手指消毒などを心がけ、感染拡大の防止に十分ご配慮いただきますようお願いします。
※本記事中の金額表示は、税抜表記のないものはすべて税込です。
この記事に関して問い合わせする