1年無料が順次終了する楽天モバイル それでも楽天モバイルをオトクで便利に使う方法を考える

1年無料が順次終了する楽天モバイル それでも楽天モバイルをオトクで便利に使う方法を考える

  • ASCII.jp
  • 更新日:2021/05/02

契約から1年無料という特典付きで、昨年4月にスタートした楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」。開始直後に契約した人は先月末、それ以降の人も無料期間が順次終了する。タダではなくなっても、1GBまでなら0円や通話かけ放題などのメリットはあり、すぐに解約してしまうのはもったいない。そこで今後もオトクかつ便利に使う方法を考えた。

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eSIM対応のiPhoneでは、楽天+IIJmioのeSIMの組み合わせで「低料金+エリアの広さ+通話かけ放題」を実現できる

現時点では有料化以上にエリアの問題が大きい

スタートから1年、楽天モバイルを取り巻く状況が変わっている。初期に申し込んだユーザーから1回線目の無料期間が終了し、通信量が1GBを超えた場合に月1078~3278円の課金が始まる。

その一方で自前で構築した楽天回線エリアが今現在も日に日に拡大している。繁華街の屋外では使える場所が非常に多くなったほか、住宅地も徐々に充実しており、自宅でも楽天回線エリアという声もよく聞く。

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楽天モバイルの設備。既存の3大キャリアよりもコンパクトな基地局があちこちに建っている

このことにより、Rakuten UN-LIMITのプラン名どおりに、データ通信量が無制限というサービスを堪能できる機会は増えている。

一方で、auネットワークへのローミング接続が終了したエリアも拡大している。当初は楽天回線エリア以外ではauネットワークにローミングする「パートナー回線エリア」がさまざまな場所をカバーしており、パートナー回線での上限である月5GBまでは便利に使えていた。しかし、楽天のエリアが充実した場所から、両社の協議によってローミング接続が終了しており、エリアの広がりが不十分な地域では圏外となることが多発している。

いくら楽天のエリアが拡大したからといっても、先行する3大キャリアのレベルに追いつくのは短期間では無理で、建物の影など細かなところでエリアの穴が出るほか、ビルの奥では圏外になりやすく、せっかくのアンリミットな回線が十分に活用できない。データ通信が使えないだけならまだマシで、圏外だと緊急の電話連絡もできない。これでは困ってしまう。

ネットに繋がってさえいれば無料通話ができるRakuten Link それならドコモネットワークと組み合わせれば最強では?

実際問題として、圏外が多いというのは困った話で、この点だけでも「使えない」という判断はありえる。ただ、そこは使い方がある。

というのも、楽天モバイルの音声通話(SMSも)は基本的にRakuten Linkアプリを使うことになるが、Rakuten LinkではスマートフォンがWi-Fiでも他回線でもインターネットに繋がってさえいれば発着信が可能だからだ。

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Rakuten UN-LIMITで通話かけ放題を実現するためのアプリ「Rakuten Link」

なんらかの方法でインターネットに繋がっていれば電話の発着信ができるとなれば、考えることは1つだろう。2枚のSIMが使えるDSDV対応のスマートフォンを使っているなら、もう1枚、適当なSIMを用意すればいい。また、比較的新しいiPhone(XS/XR以降)やグーグルのPixel(4以降)ではeSIMでもう1回線追加できる。

たとえば、4月に新たに開始されたIIJmio「ギガプラン」では、eSIMのサービスを拡充。通信量が月2GBなら440円、8GBでも1100円とかなり安くなっている。これならiPhoneに入れる2つめのSIMとして適している。ギガプランのeSIM向けサービスはドコモネットワークを利用するため、圏外になりにくい。

eSIMが利用できるサービスとしては、ほかにはソフトバンク「LINEMO」、au「povo」があるが、この2つは通信量が20GBで月2728円から。ソフトバンク/auの通常のプランと同等の実効速度が期待できるものの、それならば最初からLINEMO/povoをメイン回線として契約したほうが早そうだ(かけ放題のオプションも用意されている)。

一方で、Rakuten Linkアプリの通話には音質面で弱点がある。スマートフォン同士の通話ではVoLTEが一般的になっており、非常にクリアな音質での通話に慣れてしまっている人もいるかもしれない。ところがRakuten Linkの場合、VoLTEほどの音質ではないのが残念だ。

IIJmioのeSIMとの組み合わせなら、 ドコモの広いエリアで利用可能で電話もかけ放題

前述のIIJmioのギガプランとRakuten UN-LIMITを組み合わせた場合、IIJmio側を4GBとすると月660円。Rakuten UN-LIMITを月1GBまでしか使わなければ0円なので、合計で5GBまでで月660円となり、国内通話はかけ放題。それでいてドコモの広いエリアで使えるスマートフォンのできあがりとなる。

楽天のエリアにいる機会が多いのであれば、Rakuten UN-LIMITの方が混雑時間帯も安定した速度で使うことができるので、Rakuten UN-LIMITをメインにして、予備としてIIJmioを2GBで契約。Rakuten UN-LIMITの0~3278円にIIJmioの440円をプラスするという使い方が、快適かつ実用的だろう。

この使い方でもiPhoneであれば、2回線を自動切り替えする設定が可能なので、主利用を楽天側にしておけばRakuten UN-LIMITの最大の弱点であるエリアが狭いという点を補い、使い放題の通話やデータ通信を存分に活用できそうだ。

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iPhoneはデータ通信をどちらを優先するか設定し、なおかつ、自動で切り替えが可能だ

なお、Rakuten UN-LIMITもeSIMに対応しているため、Rakuten UN-LIMITをeSIM、物理SIM側にIIJmioも可能だが、その場合はIIJmioの月額料金が高くなるほか、IIJmioの方にAPN設定のための構成プロファイルの読み込みが必要で設定が複雑になる。

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筆者の環境では、auのローミングも含めてRakuten UN-LIMITがまったく使えないエリアをすぐ探し当てることはできなかったので、Rakuten UN-LIMITのSIMをオフにしてIIJmioだけ電波が入る状態にしてみた

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IIJmio側のデータ通信やWi-Fiで問題なく電話の発着信が可能だった

iPhoneのRakuten UN-LIMIT正式対応がとにかく大きい 設定が簡単になって使い勝手が大幅アップ

Rakuten UN-LIMITでは、これまでもiPhone向けのRakuten Linkアプリの提供や、公式サイトでiPhoneでの設定方法などを案内していたが、あくまで非公式の動作確認という扱いだった。それが、4月下旬に正式にiPhoneでの動作に対応している。

また、従来はiPhone XS/XR以降で利用可で、VoLTEをオンにしないとデータ通信が使えないといった手動設定の手間も必要だった。それはiOS 14.5のリリースに合わせて降ってくるようになった「キャリア設定アップグレード」を適用すると、特になにか設定することなくiPhone 6s以降で動作するようになった。

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Rakuten UN-LIMITのSIMに対する通信設定画面。以前なら「音声通話とデータ」という項目があり、そこからVoLTEをオンしないと使えなかったが、正式対応後は「音声通話とデータ」という項目がなくなっている

またiPhoneでは、2つのSIMを使う+格安SIMのように構成プロファイルを必要とする場合、設定がややこしくなる問題もあったが、Rakuten UN-LIMITとIIJmioのeSIMの組み合わせなら、どちらも構成プロファイルは不要。設定面においても理想的な組み合わせと言える。

理想は楽天モバイルがエリアを充実させることだろう それでも活用方法はさまざまある

今回はIIJmioのeSIMとの組み合わせでの活用例を紹介したが、本来は楽天回線エリアが日本全国津々浦々まで対応するのがベストで、それならば料金も含めて最強クラスの通信サービスとなるはず。しかし、エリアの緻密さでは先行する3大キャリアに追いつくのは当面はかなり難しいだろう。

エリアの問題でRakuten UN-LIMITを諦めてしまうのは簡単だが、Wi-Fiや他回線での接続でも通話がかけ放題になるRakuten Linkの特徴を活かすことで、低料金で広いエリア+通話かけ放題や月3278円で無制限のデータ通信などが可能だ。ぜひ、Rakuten UN-LIMITをうまく活用する方法を考えてみてほしい。

正田拓也 編集● ASCII

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