『ボス恋』山場!上白石萌音・キスマイ玉森・間宮祥太朗・倉科カナの「切なさカルテット」

『ボス恋』山場!上白石萌音・キスマイ玉森・間宮祥太朗・倉科カナの「切なさカルテット」

  • 日刊大衆
  • 更新日:2021/02/22
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※画像は『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』公式サイトより

ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)の6話の展開に、恋愛ドラマの王道が詰まっていた。恋する気持ちに照れくさくなったり、タイミング一つで状況が一変してしまう程のすれ違いに切なくなったりと、感情が忙しい。

■「俺ならお前のこと泣かせない」に秘めた想い

5話の予告で事前に知らされていた中沢(間宮祥太朗/27)の告白だったが、6話で本気の告白があることまでは予測できなかった。中沢が、奈未(上白石萌音/22)を気にしている様子は以前からあった。職場の同僚だからそばにいるのは当たり前だけど、奈未の真面目さや、分からないなりに頑張る前向きなところ、編集という仕事の本質を突いてくるところにも響くものがあっただろう。

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結構好きなんじゃないか?と見えても行動に起こさないし、まだまだ淡い気持ちなのかと思われたが、想いを温めて成長させるタイプだから自覚するのに時間がかかるだけだった。まるで編集の作業みたいに、好きな気持ちの材料を集めて整理して形にする。だから「お前のこと好きだわ」という告白になる。「好きだよ」と伝えるのではなく、自分に言い聞かせるように伝える。実感が伴う素敵な告白だし、瞬きもせず、目線一つ動かさずに言われたらドキドキしてしまいそう。……のはずなのだが、奈未は恋愛対象ではない中沢の突然の告白にただ驚くだけで、どうもグラつくとは思えない。むしろ潤之介をますます好きになってしまいそうで見ていて苦しくなる。なぜなら、このタイミングでの告白は波乱を起こすだけで最終的に結ばれないことは恋愛ドラマのセオリーなのだ。

■潤之介に振り回される人たち

一方、潤之介(Kis-My-Ft2玉森裕太/30)は奈未の手狭なアパートに私物を持ち込んだり、人前で「俺の彼女なんです」「付き合っているんです」とサラッと言えるくらいに気持ちに裏表がなくストレートだ。そして優しい人だから、幼馴染で元カノの理緒(倉科カナ/33)を放っておけないし、泣いていたら抱きしめてしまう。そこに恋愛感情があるのか、あったとしてどれくらい残っているのかなんて分からない。だけど、道端で二人が体を寄せていたら、理緒の背中に手を回す潤之介を見たら、奈未は動揺してしまうだろう。自宅で潤之介と食べようとケーキを買ったが帰宅する気持ちは失せてしまい、編集部で残業をしている同僚に差し入れとして出すことに。潤之介への思いを吐露する奈未はたまらず泣き出してしまい、それを陰から聞いている中沢が気持ちを爆発させるまで時間はかからなかった。潤之介に「遠慮しないから」と宣戦布告をして、奈未に「好きだ」と告白するまでが早かったし、タイミング的に鋭いところを突いてきている。

ところで、奈未が選んだケーキがミルフィーユだったことで、先の展開が暗いものになる予感をさせた。甘いクリームたっぷりのケーキではなく、薄いパイ生地を重ねて焼き上げたミルフィーユは、フォークを刺すと簡単に崩れてしまう。軽い圧力でホロホロになってしまう構造は、まるで奈未の不安な気持ちや状況を表現しているようだ。ドラマではちょっとしたケーキ選びにも意味があるし、小道具の使い方がとても上手だなと思う。

■苦しい想いを救えるのは奈未かもしれない

新創刊したばかりの『MIYAVI』だが、出版元の音羽堂出版は非常に厳しい状況にあった。廃刊2誌と、『MIYAVI』の2号が発行部数を下方修正した様子が描かれていた。出版社が厳しい状況にあるのは今に始まったことではないが、会社の存続をかける規模にもなる可能性を持ったクライアントが広告出稿したいと申し出てきたら正直ありがたいだろう。しかし、クライアントの要望は過ぎたもので、とても応えられるものではなかった。『MIYAVI』編集長である麗子(菜々緒/32)は、会社のためを思うと無下に断れなかったが、奈未の言葉をきっかけにして申し出を断るという決断を下したのはとても大きかった。

冷静な麗子が選んだのは、雑誌のクオリティであり、編集者としての情熱だったのだ。仕事経験の少ない奈未が感じたことは本質を突くものだったし、一般読者の考えることに近いと思えたのだろう。そう、奈未は分かりやすいのだ。恋愛経験だけではない、社会人としての経験も足りないところがあるのは仕方がない。

だけど、だからこそ、人の心を動かす力がある。潤之介はフワッとしているし、麗子は緊張と苛立ちが同じ顔だし、理緒は何でもないみたいな顔をするし、中沢は想いを秘めすぎる。そんな人たちの中で、奈未が思ったことを口にしたり、誰かに振り回されたりしていることで、ドラマが面白くなっていく。仕事にも恋愛にも一生懸命な奈未を応援しつつ、バタバタするのを楽しみたい。

(文・青石 爽)

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『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』は、大手出版社から新創刊される女性向けファッション雑誌編集部を舞台にしたオリジナル脚本。鈴木奈未(上白石萌音)は地方の田舎町で生まれ育ち、普通・人並み・安定を求める平凡な女性。ひょんなことからファッション雑誌の編集部で働くことになり、超ドS上司・宝来麗子(菜々緒)に振り回されたり、子犬系イケメンカメラマン・潤之介(玉森裕太)にキュンとしたりと、仕事に恋に悪戦苦闘しながらも成長していくお仕事&ラブコメディードラマ。1月12日から火曜日22時、TBS系で放送。

青石 爽

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