
アメリカ政府は25日、主力戦車の「エイブラムス」をウクライナに供与すると発表した。
アメリカ政府高官によると、供与する主力戦車「エイブラムス」は31両で、ウクライナを支援する国際社会の強い結束と決意を示すものだとしている。実際の供与には数カ月を要し、戦車の操縦訓練はウクライナ国外で行うとしている。
この発表に先立ち、バイデン大統領はドイツのショルツ首相、フランスのマクロン大統領、イギリスのスナク首相とそれぞれ電話で会談し、ウクライナ支援で緊密に連携を続けていくことを確認した。
「エイブラムス」の供与をめぐっては、これまでアメリカの国防総省はメンテナンスが難しくコストも高いことから、「現在のウクライナで運用するには理にかなわない」として、供与しない方針を示していた。
アメリカ政府の発表に先立ち、ドイツ政府も25日、自国の戦車「レオパルト2」の供与を表明していて、アメリカが「戦車の供与」で歩調を合わせることで、西側の結束を図った格好だ。(ANNニュース)