巨人・ウォーカーは久々の“掘り出し物”か 原監督は“弱肩”にも大甘コメント連発

巨人・ウォーカーは久々の“掘り出し物”か 原監督は“弱肩”にも大甘コメント連発

  • NEWSポストセブン
  • 更新日:2022/06/24
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勝負強いバッティングを見せる巨人・ウォーカー(時事通信フォト)

かつてのウォーレン・クロマティのような存在になれるか──。新外国人打者が長らく活躍していない巨人で、アダム・ウォーカー(30)はそんな希望を抱かせる存在となっている。シーズンの半分である72試合を消化した時点で、打率2割9分7厘、15本塁打、34打点と好成績を残している。

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「巨人が自前で獲得した外国人打者で3割、30本以上を打てば、1986年のクロマティ以来です。いまのペースなら到達するでしょう。あの年のクロウは3割6分3厘(リーグ2位)、37本塁打(リーグ2位)、98打点(リーグ3位)という驚異的な数字を残しました。阪神のランディ・バースがいなければ、三冠王も夢ではなかった。チームは3厘差で2位に終わりましたが、優勝していればMVPだったでしょう」(プロ野球担当記者・以下同)

ウォーカーは、そんな“巨人軍史上最強の助っ人”であるクロマティに迫る勢いを見せているのだ。それどころか、最近10年の“自前外国人打者”の規定打席到達は2016年のギャレット・ジョーンズ、2013年のホセ・ロペスだけだった。それ以前になると、1996年のシェーン・マックまで遡らなければならない。それほど、巨人には“自前で獲得した優良外国人打者”が誕生していなかった。

「巨人は外国人補強にしても、日本の他球団で実績のある選手に頼ってきましたからね。原辰徳監督は2002年からの1次政権ではロベルト・ペタジーニ、2006年からの2次政権では李承燁やアレックス・ラミレスなどを獲得しました。しかし、2019年からの3次政権ではいわゆる“強奪”はない。楽天からゼラス・ウィーラーを獲得しましたが、トレードでした。2019年の優勝に貢献したアレックス・ゲレーロは高橋由伸監督時代の2018年に中日から入団しています」

ここ数年、巨人は日本の他球団から外国人を取れていない。

「他球団が新外国人と契約する際に『日本の他球団に移籍できない』という項目を入れるようになったこともある。広島のルイスや阪神のマートンにはそのような契約条項がありました。また、マネーゲームに持ち込めば、以前は巨人の一人勝ちでしたが、今ではソフトバンクの方が強いですからね」

「いいスローイング、間一髪だったしね」

1993年オフのフリーエージェント(FA)制度導入以降、巨人はFAを使ってチームを強化してきた。しかし、昨今は超大物選手の獲得が難しくなっている。それに加え、他球団で活躍した外国人の移籍も思うようにはいかない。そんな中で、待望のウォーカーの爆発だったのだ。しかし、魅力的な打撃の反面、レフトの守備には難点がある。6月22日のDeNA戦でも初回無死一・二塁から佐野恵太のレフト前ヒットで悠々と二塁からのホームインを許した。

「ウォーカーはカットマンにノーバウンドで返せればいい方で、ホームへのダイレクト返球は見たことがない。守備では明らかに巨人の弱点になっています。それでも、この日は防御率0点台の伊勢大夢から決勝ソロを打って帳消しにした。そんな勝負強さもクロマティに似ているかもしれませんね」

普段、選手に厳しいコメントをする原監督もウォーカーに対しては優しいコメントが目立つ。5月10日のDeNA戦では初回にウォーカーの拙守などで3点を奪われ、3対1で敗れた。浅いレフトフライで三塁ランナーに生還された場面を問われると「いいスローイング、間一髪だったしね。すごく成長してますね」と答えた。同じく弱肩を突かれた6月22日のDeNA戦後には「決して守備は上手とは言えないけれど、8月くらいにはさらにうまくなっていると思います」と話している。

「この他にもたくさんありますよ。普通なら叱責されるような守備をした時でも極端に優しいですね。若手投手には『フォローできない』などと突き放すこともありますけど、ウォーカーのことは温かく見守っている。過保護ではないかと思うほどです。

現在の巨人は昔のような補強もできなくなっているので、彼の弱肩にも目を瞑っている。今まで守備をまともに習ったことがなかったそうなので、伸び代はある。亀井善行コーチの指導で、徐々に改善されていることもたしかです。クロマティくらい打ってくれるなら、カットマンにノーバンで返球できるようになれば万々歳かもしれません」

アメリカの独立リーグで2020年から2年連続MVP、本塁打王を獲得し、推定年俸3400万円で来日したウォーカー。FA加入や他球団からの外国人移籍が以前のように進まない昨今、原監督は久しぶりの“掘り出し物”を大事に育てようとしているのかもしれない。

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