「常に学びのリフレッシュをしたい」 アイドル・和田彩花が語るアートの魅力

「常に学びのリフレッシュをしたい」 アイドル・和田彩花が語るアートの魅力

  • CREA WEB
  • 更新日:2020/10/16

2020年10月7日(水)発売のCREA11・12月合併号「きれいな人がしてること。」特集に登場してくれた、和田彩花さん。

誌面には載せきれなかったアートへの想いと、今後の活動について深掘りしました!

既存の考えを打ち壊してくれるアートという存在

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2019年にアイドルグループ、アンジュルムを卒業した後も「アイドル」として活動する和田彩花さん。その心持ちは彼女のホームページにある「私の未来は私が決める 私は女であり、アイドルだ、」という力強く、潔い言葉からも感じられます。

そんな彼女がアイドル活動と並行して長年学び、見方や面白さを発信してきたのが西洋美術の世界。

そしてその過程において、強く惹かれることとなったのは、浮世絵の第一人者、葛飾北斎の存在だそう。

アイドル・和田彩花が語る北斎の魅力、自身の表現に対する想いとは。東京・すみだ北斎美術館で伺いました。

――​葛飾北斎に興味を持ったきっかけを教えてください。

北斎って職人気質で、亡くなる直前まで画法を研究し、散らかった部屋でひたすら描き続けた人なんです。

当時、北斎の浮世絵は蕎麦一杯の値段で買えたと言われていて、それだけ豊かな文化が庶民の間にあったということですよね。

そしてそれがゴッホやモネにも影響を与え、世界中で評価されるようになったということに感銘を受け、興味を持ちはじめました。

――美術館にも、北斎が床に這いつくばって描く姿の再現模型が展示されています。

そんな姿や、作品を目の当たりにすると、きっと最後まで理想の絵描きになりたくてもがき続けたんだろうな……と感じるし、巨匠的な北斎のイメージが覆されて身近な存在に思えてきます。

誰もが知っている「富獄三十六景」の「神奈川沖浪裏」ひとつとっても、大胆かつ豊かな発想、緻密な作業から生まれているのがわかるんですよ。

ここに来れば北斎の本当の姿をいつでも堪能できる。とても贅沢な美術館です。

新たな気づきを与えてくれるChim↑Pomの作品

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――大学院ではエドゥアール・マネ(19世紀に活躍したフランスの画家)を研究されていたそうですが、現代アートで注目しているアーティストはいますか?

Chim↑Pomさんです。夏前には『May, 2020, Tokyo / A Drunk Pandemic』という自粛下の東京と、かつてヨーロッパで流行したコレラをテーマにした彼らのインスタレーションを体験しました。

まさに今、2020年の状況と、過去に起こったパンデミックが密接に繋がるのを感じて心動かされました。

「自分はこういう時代で、こんな世界で生きているんだ」とより、世界がリアルに見えてきたと言うか……。

――そんな和田さんも、コロナ禍という難しい状況で8月にセルフプロデュースのワンマンライブを開催しました。

このような状況になったから逆にできることも増えていて、私自身は色々と模索しながら楽しんでいます。

特に最近は配信が当たり前になったことで、今まではなかなか会場に来られなかった人たちにも生でライブを届けられるし、表現者としては自由度が増したと考えています。

今後はライブハウスやホールを飛び出して森の中や工場、美術館など、もっといろんな場所でライブをしたい。演者とお客さんの垣根を取り払うのが最終目標です。

アートだけでなく読書でも「学びのリフレッシュを」

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――CREA11・12月合併号「きれいな人がしてること。」のインタビューでは、グループを卒業したことで、手に取るメイクアイテムにも変化があったとおっしゃっていましたが、ファッションにも変化はありましたか?

以前よりスカートを履く回数が減り、クラシックなパンツを選ぶようになりました。

今日は古着のカジュアルなTシャツに、アンティークのアクセサリーを合わせてミックスコーデに。パンツは「H&M」のものです。

出先で古着屋さんを見かけるとすぐ飛び込んじゃうほど古着に目がなくて、こないだは仕事で行った奈良でも古着屋さんを探して買い物しちゃいました(笑)。

――生活にも変化はあったのでしょうか?

自宅で制作する時間が増えたことで、普段はあまり読まないジャンルの本も手に取るようになりました。

最近読んで面白かったのは藤野可織さんの『ドレス』と、松元雅和さんの『平和主義とは何か』。

アートと同じで、本も今まで自分が正しいと信じてきたものをくつがえすきっかけを与えてくれもの。アートや本に触れて常に、「学びのリフレッシュ」をしていきたいです。

和田彩花(わだ あやか)

1994年生まれ、群馬県出身。2019年アンジュルムおよびHello! Projectを卒業。美術に造詣が深く、2014年『乙女の絵画案内』(PHP研究所)を上梓。好きな画家はエドゥアール・マネ。好きな分野は西洋近代絵画、現代美術、仏像。特技は美術について話すこと。趣味は美術に触れること。
公式サイトhttp://wadaayaka.com/

Text=Soh Kuroda
Photographs=Takuya Nagamine
Cooperation=The Sumida Hokusai Museum

Soh Kuroda

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