【月間表彰】浦和レッズFWユンカーに聞いた!ゴールパフォで「芝生の上を滑る」って簡単なの?

【月間表彰】浦和レッズFWユンカーに聞いた!ゴールパフォで「芝生の上を滑る」って簡単なの?

  • Qoly
  • 更新日:2021/11/26
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Qolyでは、Jリーグをさらに盛り上げる「DAZN Jリーグ推進委員会」の活動の一環として、2021シーズンも月間で最も印象深いゴールパフォーマンスを行った選手を「Jリーグ月間ベストゴールパフォーマンス」として表彰。選手へのインタビューを通じ、パフォーマンスの裏側にあった想いやエピソードなどを紹介する。

今シーズンの第8回となる、2021年10月の「Jリーグ月間ベストゴールパフォーマンス」にQolyが選出したのは、明治安田生命J1リーグ第33節の浦和レッズvs柏レイソルで、キャスパー・ユンカーが披露したゴールパフォーマンスだ。

【動画】久々ゴールのユンカーが見せた!クールすぎるゴールパフォ-マンス

リーグ戦7試合ぶりのゴールを決めたユンカー。直後に見せたのは、貴公子らしさあふれるクールなゴールパフォーマンスだった。

そこでQolyは、浦和レッズの攻撃をけん引する27歳のデンマーク人ストライカーを直撃!あのゴールパフォーマンスを行った理由やストライカーとして大事にしているもの、浦和レッズへの思いなどについて聞いた。

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(取材日:2021年11月17日)

北欧から、アジアNo.1クラブへ

――シーズンは最終盤を迎えています。コンディションなどはいかがでしょうか?

シーズン末特有のコンディションです。長いシーズンでしたし、自分にとっても色々な変化があった一年でした。

良い状態でシーズンを終わらせることが重要なので、自分のベストを尽くしたいと思っています。

――改めてになりますが、今年4月に浦和レッズへ加入した理由を教えてください。

ヨーロッパの選手、そしてデンマーク人があまりいない国でトライをしたい、経験を積みたい、探検したいという気持ちがありました。

そうしたなかでオファーをいただいたのが、アジアNo.1のクラブだと思っている浦和レッズでした。

このクラブでプレーできる。また、美しい日本という国で生活できる。それらのすべての要素が自分にとっては良すぎる条件でした。

――外から見たJリーグと、実際にプレーしてみて感じたJリーグ、それぞれの印象はどうでしょう?

Jリーグは非常にレベルの高いリーグだという印象を持っています。良い選手がたくさんいて、毎試合自分たちが高いレベルのプレーをしないと勝つことができません。

日本に来る前はあまりJリーグを観ていなかったのですが、実際にこちらで経験すれば、誰しもが驚くほど選手もチームもレベルが高いと思います。

――ユンカー選手は非常に早くJリーグにフィットし、5月には月間最優秀選手に輝きました。早くフィットできた理由は?

選手として、新しい国、新しいクラブへ移籍することは難しいことです。すぐ順応できたのは嬉しいことですね。

それができた理由は、クラブやチームメイトのサポートがあったからだと思います。サッカーに集中できる環境を作ってもらったからこそできたことです。非常に良かったです。

――リカルド・ロドリゲス監督からは普段どんなことを言われていますか?

監督ははっきりとしたプレースタイルを持っています。全員にハードワークを求めていて、たとえばFWにもディフェンスを求めます。そういったところにも集中して取り組んでいますし、日に日にチームとして良くなっていると感じています。

新たに獲得した選手たちもピッチでポテンシャルを見せることができていますし、浦和レッズの本来の姿である「ビッグクラブ」というものを見せられるようになってきたのかなと思います。

サッカーでは“幸せ”や“喜び”が重要

――J1第33節の柏レイソル戦、5-1の勝利を収めた試合でユンカー選手は4点目を決めました。あのシーンを振り返っていただけますか?平野佑一選手のロングパスからでした。

ユウイチ(平野)が私の走りを見てくれていたのかクリアをしたのかは分かりませんが、スペースが空いていたので私はそのルーズボールを狙って反応しました。

ストライカーはあらゆる状況に対して反応できるよう準備していなければならないと思います。このようなゴールを決めるのは初めてではないですし、常に「ハント(狩り)」ができる準備をしなければなりません。

運良くゴールを決めることができ、非常に良い前半にできたと思います。

――そして、あのゴールパフォーマンスです。芝の上を滑る、とてもクールなセレブレーションでかっこよかったです!どんな気持ちでやったのですか?

ありがとうございます(笑)。Jリーグで久しぶりにゴールを決めることができ、とても嬉しかったです。1点目でコウヤ(汰木康也)へのアシストをし、さらにゴールも決めることができました。

自分としてもチームとしても素晴らしい前半でした。こうしたエンターテイメントの中にはセレブレーションも含まれると思っているので、本能であのような行動をとりました。

――以前から気になっていたのですが、「芝生の上を膝で滑る」というのは簡単なのですか?

簡単ではありませんね。ピッチがウェットな状態でないと、怪我をしたり、みっともないことになってしまったりします(笑)。

芝がしっかり濡れていることを確認して、問題なくゴールパフォーマンスをすることができました。

――先ほど仰っていた汰木選手へアシストした際も、ユンカー選手はジャンプしながら喜びを表現していましたね。

非常に良いスタートを切れたことが嬉しかったです。自分のキャリアの中でこれまで多くのアシストを記録していますし、引き続きパスでもチームに貢献していきたいと思います。誰の得点であってもゴールはチームにとって良いものです。

――あのシーンを「めっちゃ喜んだ」とTwitterにもアップされていました(笑)。

スローの映像で、少し面白動画のようになっていましたね(笑)。でも、サッカーというのは“幸せ”や“喜び”が重要だと思っています。

めっちゃ喜んだ 🙆‍♂️ pic.twitter.com/BJMOvvI4ta
— Kasper Junker (@KasperJunker)
October 22, 2021
from Twitter

――ユンカー選手はSNSで積極的に発信しています。どんな理由があるのでしょう?

浦和レッズの素晴らしいファン・サポーターは、本当にできる限りのことをして応援してくれます。スタジアムでもそうですし、グッズの購入などそうです。手紙もたくさんもらっていてすべて読んでいます。

そうした愛情に対するお返しだと思っています。もちろんルールを守りながら行うべきですが、たくさんのお返しができれば、と。彼らからもらっている優しさを彼らにも届けたいです。

ストライカーとして大事にしているもの

――ユンカー選手は子供の頃からずっとストライカーだったのですか?

はい。小さい頃からストライカーです。

父親もサッカーをプレーしていて、彼もストライカーでした。もう血液の中に流れているものだと思います(笑)。

――準備の動作など、ストライカーらしい動きがすごく上手いと感じます。どのようにしてそういった感覚を磨いてきたのですか?

そうですね。準備の部分はストライカーにとって非常に大事だと思います。

ストライカーは賢く(=クレバー)なければなりません。そしてその賢さは、経験から来るものです。これまで様々なタイプの良い指導者と出会い、それぞれから色々なものを学びました。そのたくさんのピースを、試合中にうまくはめるような感覚でプレーしています。

昨年も本当に良い指導者に出会って(※おそらく所属していたノルウェー1部のボードー/グリムトにて)、おかげでよりクレバーなプレーができるようになりました。

――スピードのあるユンカー選手は、裏への抜け出しなどでシュートまで時間があることも少なくありません。そういった時、どんな思考でシュートを選択していますか?

あまり考えすぎないようにしていて、本能を大事にしています。

もちろん、GKのポジションが大きくズレているのが見えたらそこを狙うこともあります。しかし、最後の瞬間の判断としては基本的に「この状況であればGKがどこにいるのだろう」ということを先に頭に入れておき、空いているところを狙うようにしています。

――左利きのストライカーはアイデアのある選手が多いように感じます。参考にしていた選手などはいますか?

左利きだからということではないのですが、元オランダ代表のロビン・ファン・ペルシーはとても好きでよく見ていました。

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ヘディングもできればテクニックもある、本当に何でもできるストライカーでした。左足はもちろん、右足も使えて、さらにアシストもできる。彼のプレーはよく見ていましたね。

――そんなストライカーにとって、パスの出し手となる選手の存在は重要です。

私は狭いスペース、もしくは背後に抜ける動きをするので、その走りや動きが見えるパサーは重要です。そこを分かってもらえる選手との関係性は大事にしています。

――浦和には江坂任選手や小泉佳穂選手といった優れたパサーがいますね。

コンビネーションはこれからもどんどん良くなっていくと思いますし、それが相手にとって危険なプレーにつながります。

――ユンカー選手の母国、デンマークが先日、カタールワールドカップ出場を決めました。おめでとうございます!今のデンマーク代表はどんなチームですか?

ありがとうございます。

デンマークは非常に良いチームです。現在、世界でもベストな代表チームの一つだと思っています。欧州予選では無傷の9連勝で突破を決め、世界で最初にワールドカップの出場権を手にしました。

チームのパフォーマンスは非常にハイレベルですし、ヨーロッパのビッグクラブでプレーする選手も多いです。今回のワールドカップではダークホース的な存在だと思います。

ダブルデンマーク🇩🇰🇩🇰 pic.twitter.com/5wJucJViX7
— Kasper Junker (@KasperJunker)
August 26, 2021
from Twitter

――浦和のホームスタジアムでは、たくさんのデンマーク国旗を見ることができます。

非常に嬉しいです。最初の日からそのような光景を目にしたので本当に信じられなかったです。自分のモチベーションにつながりますし、とても感謝しています。

彼らのことをいつも気にかけていますし、この素晴らしい光景をこれからも、そしてさらに多くのフラッグを見ることができればと思っています。

――浦和レッズへの思いはいかがでしょう?

浦和レッズというクラブに対する強い気持ちが自分の中にはあります。日本、そしてJリーグでプレーするチャンスをくれたクラブですから。

現在はこの浦和のファン・サポーターの応援を受けながら、良い形でシーズンを終わらせられたらと思っています。

――では最後に、そんなファン・サポーターへのメッセージをお願いします!

素晴らしいシーズンの締めくくりをファン・サポーターの皆さんにはお見せしたいと思います。

我々の目標は、ACLの出場権を獲得することです。リーグでもそれを狙いますし、天皇杯でもタイトルを目指して頑張っていきます。この目標を達成することができれば、クラブにとってもファン・サポーターにとっても“相応しい結果”になると思います。

――そういえば、ユンカー選手はマンチェスター・ユナイテッドのファンだとうかがいました。現在つけている背番号7も、エリック・カントナやデイヴィッド・ベッカムを意識されているとか。ユナイテッドの試合は今も結構観られているのですか?

そうです。7番はビッグプレーヤーがつけていた番号でした。

ユナイテッドの試合は、起きている時間にやっていればライブで観たりします。寝ている時は観られないので残念です。

子供の頃から応援しているクラブなので、毎試合勝ってほしい気持ちは変わりません。自分のキャリアにも集中しなければならないので試合をいつも観ることはできないのですが、勝利したと分かるたびに喜んでいます。

――いろいろと貴重なお話ありがとうございました!

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キャスパー・ユンカー

1994年3月5日生まれ(27歳)
浦和レッズ所属

2021 明治安田生命J1リーグ 第37節
浦和レッズ vs 清水エスパルス
11月27日(土)14:00キックオフ!

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