Jリーグ鹿島の歴代2トップ、鈴木優磨と上田綺世は史上最強か?

Jリーグ鹿島の歴代2トップ、鈴木優磨と上田綺世は史上最強か?

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  • 更新日:2022/05/14
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Ⓒゲッティイメージズ

得点力も補完関係も抜群な鈴木優磨と上田綺世

第12節までを終え、暫定首位に立っている鹿島アントラーズ。失点数(12失点)はさほど少なくないが、横浜F・マリノスに次ぐリーグ2位タイの得点数、そして伝統の勝負強さで2016年以来となるリーグタイトルを目指している。

ここまで挙げた17得点のうち、過半数を越える11得点を生み出しているのが鈴木優磨と上田綺世の2トップだ。

日本人離れしたシュート技術と、両足から放たれる強烈なシュートが武器の上田が7得点。空中戦の強さと、ワンタッチシュートの上手さを備える鈴木が4得点を記録している。

両者ともにJリーグでの所属先は鹿島一筋だが、鈴木がベルギーへと旅立ったタイミングで上田が入団したため共演は今季が初。しかしそれを感じさせないほどの関係性を見せている2人は、鹿島史上最高の2トップと言われるようになるだろうか。

歴代の名コンビ

Jリーグ唯一の3連覇を含め、最多となる8回もの優勝を誇る鹿島アントラーズ。その華やかな歴史のなかには、いくつもの強力な2トップが存在した。ここでは特に印象的かつ2人で数多くのゴールを記録した3組を紹介する。

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まずはJリーグ設立直後に素晴らしい活躍をみせた、アルシンドと長谷川祥之のコンビ。1993年から2年間形成されたこのコンビは、1994年にはアルシンドが得点ランキング2位の28得点、滞空時間の長いヘディングが武器の長谷川も21得点と大活躍。現在に比べ守備組織が脆弱だったとはいえ、この数字はそうそう残せるものではない。なお、長谷川はリーグ通算89得点で現在でもクラブ歴代1位となっている。

マジーニョと柳沢敦のコンビも外せないだろう。バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)でもプレーしたマジーニョは、1995年に鹿島に加入。年々得点数を増やし、1997年にはリーグ戦で22得点、翌年も9得点。富山第一高校から1996年に鹿島に入団した柳沢は、1997年にリーグ戦初ゴールを含む8得点、翌年には22得点を挙げた。

2年続けて2人合計で30得点を挙げ、1997年にはクラブ初のナビスコカップ優勝と天皇杯優勝を達成。柳沢はシュート意識の低さを指摘されることもあったが、当時珍しい、ハイレベルな万能型FWだった。

多くのJリーグのサポーターにとって、これら以上に印象が強いのは、マルキーニョスと興梠慎三のコンビではないか。2007年からのリーグ戦3連覇という、いまだに破られていない偉業を成し遂げるために、このコンビが繰り出すカウンターは不可欠だった。

東京ヴェルディ、横浜F・マリノス、ジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド千葉)、清水エスパルスを経て、マルキーニョスが鹿島に加わったのは2007年。シュートまで運ぶ形の多彩さとシュート技術の高さですでに有名な選手だったが、鹿島に在籍した4年間はさらに大きな活躍を見せ、毎年二桁得点を記録。J1の各チームで通算152ゴールを挙げており、これは歴代の外国籍選手で最多となっている。

マルキーニョスが加わった2007年から得点を奪えるようになった興梠にも、大きな影響を与えた。DFの死角に一度入って現れるポジショニングの巧みさで、同時期の4年間で34得点を記録した興梠は、その後2012年から9年連続二桁得点という素晴らしい記録に繋げた。

先人たちを上回る可能性は十分

このように鹿島には高い得点力はもちろんのこと、タイプが異なり補完し合えるコンビがいくつも存在してきた。

対して、今季の上田と鈴木は12試合で2人で11得点。さらにコンビとしての完成度も高い。Jリーグの1試合平均得点数は昨年がリーグ史上最少。今季もそれを上回る少なさとなっており、FWにとって難しい環境になっている。

その中で毎試合のようにどちらかが得点に絡んでいるこの2トップは、どこのチームにとっても大きな脅威だ。今季チームを優勝に導き、来季以降もそのような結果に繋げられた場合は間違いなくアントラーズの歴史に深く名を刻むことだろう。

むしろ、彼らが先人たちを上回ることを難しくする要因は他にある。日本サッカーの評価が上がったことの表れとも言える海外移籍だ。実力的には疑いの余地がない2人。鈴木優磨と上田綺世の将来は、果たして。

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