性的少数者の65%「死ぬことができたら」 埼玉県が実態調査、支援強化へ

  • 産経ニュース
  • 更新日:2021/02/22

性的少数者(LGBTQ)の10人に6人は「死ぬことができたら」と思ったことがある-。埼玉県が行った性的少数者の実態調査でこんな状況が浮かび上がった。都道府県による同様の実態調査は初めてという。事態を重くみた県は、学校や職場での理解を促す活動や相談態勢の強化に着手する。

調査は昨年秋に実施し、県内の18歳以上64歳以下の1万5千人を無作為で抽出してアンケート用紙を送付、5606人から回答を得た。性自認と性的指向に関する質問への回答から、このうち184人を性的少数者と分類した。

184人のうち、「死ぬことができたら」と思ったことがある人は65・8%、自身に「生きる価値がない」と感じたことがある人は60・3%だった。「家に引きこもった経験がある」も44・0%を占めた。

学校などで不快な冗談を言われたり、からかわれたことがある人は82・1%に達した。いじめを含む暴力を受けたことがある人は58・2%だった。

性的少数者支援は、大野元裕知事が初当選した令和元年8月の知事選で掲げた公約の一つでもあり、県は対応を強化する構えだ。

県教育委員会が性の多様性に関する啓発資料を作り学校の授業で活用を図るほか、県による企業向けのオンライン研修を開催する。

人間関係などの悩みを受け付ける相談窓口を担当する県や市町村の職員に対しては、性的少数者にも多様なタイプがあることを踏まえ、応対の仕方についての研修を実施する。

また、性の多様性のシンボル「レインボーカラー」を活用したポスターなどを作製、企業などに掲示を促すことで、性の多様性を認め合う社会の雰囲気の醸成を図る。

(中村智隆)

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