一関学院、自慢の強打で好左腕を攻略 強化が必須な岩手のご当地事情

一関学院、自慢の強打で好左腕を攻略 強化が必須な岩手のご当地事情

  • 朝日新聞デジタル
  • 更新日:2022/08/06
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"京都国際―一関学院 一回裏一関学院、小松は勝ち越しの2点適時三塁打を放つ。投手森下=加藤哉撮影"

(6日、全国高校野球選手権大会1回戦 京都国際5-6一関学院)

甲子園がなかった先輩たちの悔しさを…一関学院、「最弱世代」の挑戦

さっそく、腕っぷしを試す時がやってきた。

1点を先行された直後の一回。一関学院は自慢の強打を披露した。

相手は昨夏の全国4強で、マウンドにはその立役者でもある大会屈指の左腕・森下瑠大(りゅうだい)。1番打者が140キロの直球で空振り三振に倒れたが、ひるまない。

2番千田白琥(はく)がフルカウントから中前安打。続く小杉晟(じょう)も初球を右前に引っ張った。4番後藤叶翔(かなと)も迷いがない。やはり初球を投手の足元へ打ち返す。この3連打で追いつくと、2死後に一、二塁から小松大樹が中堅右へ2点適時三塁打。一気に勝ち越した。

この場面、すべて安打にしたのは直球だった。後藤は誇らしげに言った。「直球に振り負けないよう練習してきた。狙い通りです」

大谷翔平(大リーグ・エンゼルス)や佐々木朗希(ロッテ)ら、近年の岩手では豪速球投手が育つ。そこで昨夏の新チーム発足時、岩手を勝ち上がるために「打撃強化」をテーマに掲げた。全体練習が終わった後も全員でバットを振るのが日課に。冬場は筋力トレーニングを繰り返した。

1年経ち、その成果が出た。今夏の岩手大会6試合では46得点。決勝では、最速152キロ右腕の盛岡中央・斎藤響介を攻略した。

この日も森下の速球に振り負けず、三回までに4得点して降板に追い込んだ。終盤に追いつかれても、力強いスイングは変わらない。計13安打。延長十一回にサヨナラの本塁に頭から突っ込んだ主将の小松は「やってきたことが出せた」と声を弾ませた。

チームは2020年の独自大会で優勝した。だが、新型コロナの影響で甲子園にはつながらなかった。「先輩たちの分まで」。そう誓い、02年以来、20年ぶりの甲子園勝利を挙げた。

チーム初の甲子園2勝に向け、小松は「新たな歴史を刻みたい」。次も、めいっぱい振る。(山口裕起)

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