
前半、突進する埼玉の松田力也(撮影・福島範和)
リーグワン1部第12節最終日(19日、埼玉61-29相模原、秩父宮)連覇を目指す首位の埼玉が快勝し、開幕からの連勝を12に伸ばした。2019年W杯日本代表SO松田力也(28)が攻撃を牽引(けんいん)した。相模原は4勝1分け7敗。
前半だけで7トライを奪って、埼玉が完勝。無傷の12連勝にSO松田が一役買った。
「うれしい。いい準備ができているからこそ結果につながっている」
0-3の前半5分、自身の突破からWTB長田の3試合連続トライを演出。「自信を持っている」というキックは7本全て成功した。この日は日本代表に名を連ねるPR稲垣、HO坂手主将、SO/FB山沢拓が控えに回り、ゲーム主将は23歳のFL福井が務めた。松田は「いつもより(チームを)リードしないといけない」と、前半で49-8と大差をつけてお役御免となった。
計9トライは全て異なる選手が奪った。リーグ連覇へ、選手層の厚さを示したロビー・ディーンズ監督は「満足している」とうなずいた。(石井文敏)
◆相模原・ディレーニーヘッドコーチ 「いつも見せている(激しい)ディフェンスではなかった。大事なのは自分たちの役割を明確にしてコミュニケーションをとること。それができなかった」