コロナ離婚で悩む親へ...親権ではなく子権が大事(JINSEIのスパイス!第108回)

コロナ離婚で悩む親へ...親権ではなく子権が大事(JINSEIのスパイス!第108回)

  • 女性自身
  • 更新日:2021/02/23
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【今週の悩めるマダム】

昨年末、10年間連れ添った夫と離婚しました。8歳の息子がおり、親権は私にあります。コロナの影響もあって環境の変化が目まぐるしいなかの親の離婚。息子の精神状態が心配です。それなら離婚するなと言われればそれまでなのですが……。辻さんとは似た境遇だと勝手に思っています。お返事待っております。(神奈川県在住・40代主婦)

親権ってね〜、なんでしょうね。親の権利って書くのが嫌ですね。子どもからすれば、離婚しても親は親に変わりないから、「親権」という言葉に違和感を抱くこともあるでしょう。もう少し法律が子どもの立場に寄り添えればいいのですが……。親権があるなら、“子権”というものもあっていいと思いませんか?

人権の国フランスでは、親権なんてものを親側の事情だけで語ることはありません。フランスの法律にのっとって離婚した場合、原則として共同親権のまま、子育てをしていくことになります。このように、親ではなく子どもを重視した法律なので、離婚協議には想像を絶するほど時間がかかります。それに比べると日本は離婚の手続きが簡単で楽ですが、子どもは自動的に親権を持たない親とは離れ離れになってしまいます。だから、離婚の際「親権は相手に譲る」みたいな会話が成立しちゃうわけです。親権って譲るようなものでしょうか? そういうことを法律で認めちゃっていること自体が、日本の人権意識の低さだと思うこともあります。

親権は法律の問題であって、親はずっと親であるべきなのは当然のこと。コロナ離婚であろうと、どんな複雑な離婚であろうと、子どもには親が必要です。僕は離婚後、「これからは“子どもファースト”で生きていく」と決めました。多くの仕事を断り、家事と子育てに専念する道を選択しました。野心旺盛な自分には大変苦しい選択でしたが、親権を託された以上、それが自分の役目だと考えたのです。

当時、いろいろなことを諦めました。そしていっぱい振り回されましたが、結論からいうと、負け惜しみではなく、子どもに寄り添う生活ができて心底よかったと思っています。最近離婚した僕の知り合いのお子さんたちのなかには、心療内科に通う子どもたちが多くいます。親が離婚した上に、コロナのせいでろくに遊ぶこともできず、病んでいる。悲しい現実です。こういう時代に離婚するのは大変なことですね。しかし、奥様がお子さんに対して申し訳ないと思っている気持ちは、必ずお子さんに通じています。その分、頑張って生きてください。

息子は、僕の前では決して涙を流さない子でした。彼が小学校5年生のある夜、子ども部屋をのぞくと、彼のぬいぐるみは、涙でびしょびしょに濡れていました。お母さんがいなくなり、こんな変な父親と2人きりで生きなければならなくなった息子は、その悲しみをぬいぐるみにぶつけていたのでしょう。僕はそのぬいぐるみを抱きしめ、この子のために生きよう、と強く決意しました。小学生だった息子は、来年立派な大学生になります。僕の人生で、いちばんの誇りです。親の権利ではなく、子どもの権利のために、生きてください。

【JINSEIの格言】

僕は離婚後、「これからは“子どもファースト”で生きていく」と決めました。多くの仕事を断り、家事と子育てに専念する道を選択しました。それが自分の役目だと考えたのです。

この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします! お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】(@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。 ※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。

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