日テレ現役キャスターが念願の小説家デビュー 自身の取材経験生かし社会派ミステリー執筆

日テレ現役キャスターが念願の小説家デビュー 自身の取材経験生かし社会派ミステリー執筆

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  • 更新日:2021/05/02
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小説家デビューを果たした日本テレビ現役キャスターの鈴木あづさ氏

日本テレビの現役キャスターの鈴木あづさ氏(46)が2日、小説家としてデビューすることが決定した。作家名・水野梓(みずの・あづさ)として、小説『蝶の眠る場所』(ポプラ社)を発表した。

【画像】水野梓『蝶の眠る場所』書影

鈴木氏は1999年同局入社後、警視庁や社会部、国際部などを経て、現在は経済部デスクとして財務省や内閣府を中心に取材。BS日テレ『深層NEWS』(毎週月~金曜 後10:00)の金曜キャスターとしても出演している。

本作は警察権力との暗闘の果てにテレビ局の女性記者がたどり着いた罪と罰、真の贖罪(しょくざい)とは何かを問う社会派ミステリー作品。鈴木氏は「ペンネームは東洋英和女学校で国語を教えていた祖母の姓からとりました。本の楽しさを教えてくれて、いつか小説家になれたらと、夢を見るきっかけを作ってくれた思慕も込めました」と明かした。

同局の『NNNドキュメント』でプロデューサーとして携わった際、1992年2月に福岡県飯塚市で女児2人が殺害された「飯塚事件」のドキュメンタリーの制作を担当。その際に死刑や冤罪、テレビ報道の功罪について小説を書きたいと思ったのがきっかけで、2014年から都内で執筆をスタートした。『NNNドキュメント』で取り上げた「高齢初犯」という番組をポプラ社より出版。当時の編集者の方が鈴木氏に声をかけて本作の出版に至った。

同社・文芸編集部吉川健二郎氏は「持ち込まれた段階で既に物語としての完成度が非常に高く、とても初めて小説を書いた方の作品とは思えませんでした。すぐに会議を開き満場一致で(出版を)決断しました」と明かした。

本作出版にあたり、鈴木氏は「タイトル(蝶の眠る場所)は『悪意のありか』を示しています。私がこの作品を通して伝えたかった事の全てを凝縮しているので。自分の体験や、取材で出会った人々との対話を通じて感じたことを何とか形にしようとしたのが本作です」と説明。「22年間テレビ局で記者として働く中で、事実ではなくフィクションという手法でしか伝えられないものがあると感じました。あと一歩で何かにたどりつける気がしたのに、というもどかしさが募り、ペンをとりました。マスメディアとしては追う事の出来ない『その後』を見てみたかったのです」と、物静かな口調ながらも初出版への熱い思いと意気込みを語った。

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