
テレビ西日本
夫婦の間に何らかのトラブルがあったのでしょうか。
2022年2月、福岡市の自宅で妻が死亡しているのを知りながら放置した疑いで、自称自営業の男が逮捕されました。
◆記者
「こちらのマンションで遺体が発見されてから4カ月あまり。捜査の結果、警察は当時同居していた夫が事件に関与した可能性が高いとして逮捕に踏み切りました」
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、島根県松江市の自称自営業、藤永誠容疑者(50)です。
警察によりますと、藤永容疑者は2022年2月4日、当時住んでいた福岡市中央区春吉の自宅で妻の菜美さんが死亡しているのを認識したにもかかわらず放置した疑いがもたれています。
◆藤永誠容疑者
「しばらく家を空けて帰ってきたら妻が息をしていない」
菜美さんの死亡は藤永容疑者自身の119番通報によって発覚。
しかし、その通報があったのは6日も日がたった2月10日のことでした。
◆現場近くの店の人
「警察がうちの防犯カメラを見たいと、24時間のデータを2週間分位持って行った」
警察が周辺の防犯カメラ映像を確認したところ、藤永容疑者は菜美さんの死亡推定時刻以降に部屋から外出したことが判明。
さらに通報までの6日間、福岡市内のホテルを転々としていたこともわかったということです。
司法解剖の結果、菜美さんの死因は「急性硬膜下血腫」でした。
急性硬膜下血腫の原因は、頭部への外傷によるものが多いと言われています。
このほか、遺体には外見上は分からない複数の皮下出血があったということです。
◆記者
「近所の人の話しによると、事件前、部屋からは男女がケンカする声が頻繁に聞こえていたということです」
◆周辺住民
「近所の人が言うには、『その部屋から結構明け方に喧嘩をする声がよく聞こえてきた』と」
事件前、藤永容疑者と菜美さんの間に、何かトラブルがあったのでしょうか。
菜美さんの死亡後藤永容疑者は、福岡市を離れ島根県松江市に移り住み、別の女性と新生活を始めていました。
◆同じアパートの住人
「ゴールデンウイークから男性の気配、存在があるのかなと」
(Q.住んでいるのは男性と女性?)
「そうですね。あと中学校に上がる位の男の子とおばあちゃんみたいな年代の女性」
藤永容疑者は容疑を否認していますが、警察は死亡の経緯を知っているとみて捜査しています。