太古の昔に地球にばっこしていた恐竜は一体どんな姿をしていたのか?

太古の昔に地球にばっこしていた恐竜は一体どんな姿をしていたのか?

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  • 更新日:2021/10/14
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中生代三畳紀に現れ、約6600万年前に絶滅した恐竜についてはさまざまな研究・分析が行われていますが、「実際はどんな姿をしていたのか?」をサイエンス系YouTubeチャンネルのKurzgesagtが公開しています。

What Dinosaurs ACTUALLY Looked Like? - YouTube

地球は46億年の歴史を持っており、人類はそのすべてを把握できているわけではありません。

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人類が認識している真核生物は約150万種ですが、現在生存している種は1000万種を超えると言われています。

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現在、毎年1万5000種の新種が発見されていますが、地球上の生命の多くはまだ発見されていません。なお、地球の歴史上では推定で40億種の生物が誕生したと考えられています。

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しかし、そのうちの99%は人類が言葉を話すよりも先に絶滅しているため、生物のほとんどは「知られざる未知の存在」であると言えます。

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この過去に生存していた生物について、科学と想像力を用いてどんな姿であったのかを推測するというのが、今回のムービー。まずはわかっているところから始めていくと、過去の生物について知るには化石が必要です。化石は骨や貝殻などが地面に埋まったりコハクに保存されたりして現代にまで残ったものです。地球上に残っている化石の総体は「化石記録」と呼ばれ、過去を知るための重要な窓口となります。

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動物の死がいが化石になるには適切な環境、タイミング、条件などがそろわなければいけません。

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そして、化石が何百万年、何億年も残り続け、発見される必要があります。

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そのため、化石を発見することおよび化石から情報を得ることは「奇跡のようなもの」とKurzgesagtは述べています。

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そんな奇跡のかたまりのようなものである化石からしか情報を得られないのが恐竜です。

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恐竜の化石は過去200年間で、1000種以上の恐竜の化石・数万個が発見されています。

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近年は特に多くの化石が見つかっており、毎年約50種の新しい恐竜の化石が発見され、恐竜に関する新しい知見はどんどん増え続けています。

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過去5000万年の間に生きていたすべての動物を対象に、1000種の生き物から1000の個体をランダムに選出して化石化するとします。

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その場合、キリンのような特徴的な見た目の恐竜は一体どのくらい生息していたのでしょうか?キリンのような特徴的な見た目は、生息する地域などにより形成されるものです。

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例えば青々としたジャングルでは動物の死体が土に埋もれる可能性が低いため、基本的に化石化するケースが少なくなります。これは、大小さまざまな排泄物が死んだ動物をあっという間に分解してしまったり、酸性の土壌が骨を溶かしてしまったりするためです。

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つまり、ジャングルから恐竜の化石が出てくることはほとんどありません。

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現在地球上に生存する生物の2%は、熱帯雨林に生息しています。

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一方で、数千年前の恐竜が地球を闊歩(かっぽ)していた時代は、ジャングルが地球の大部分を占めていました。そのため、何の痕跡も残さずに消え去っていった種は多数存在するはずです。

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ジャングル以外の地域に生息する生物の代表格は、人間です。その人間の体は大部分がふにゃふにゃで柔らかいため、長期の保存は不可能です。

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そのため、最も長く残るのは骨の結晶化した部分。恐竜の化石も多くは骨や歯で、通常は骨格全体ではなく断片のみが残っています。

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つまり、骨のない動物や殻のない動物の場合、ほとんど化石記録から消えてしまうわけです。

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今日、ミミズやクラゲ、ナメクジといった骨を持たない生物が多様に生きていることを考えると、そういった種の化石が足りないことは明らかです。

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そのため、5億年の間に存在したかもしれない「骨のない種」について考えると、「我々の想像力をもってしても足りない」とKurzgesagt。

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骨の化石が存在するとしても、骨から全体のイメージを膨らませることは簡単ではありません。

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かつての恐竜は骨のあるミニマルなデザインで、歯を見せて笑うことでどう猛さや危険性を表現するイラストが多数派でした。

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しかし、現代の生き物も骨格に基づいて見た目をイメージすると……

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奇妙な見た目となる可能性があります。

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「ゾウ、ハクチョウ、ヒヒなどはまるで悪夢に出てくるモンスターのようになる」とKurzgesagt。

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つまり、現代を生きる動物と同じように、より多くの軟部組織、太った腹や胸、皮弁や唇、歯茎のような奇妙な軟部を持つ恐竜を想像してみてください。すると恐竜はより楽しい生物のように見えるでしょう。

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軟部組織の中には絶滅した動物の骨格に見られるような特徴的な痕跡が骨に残っているものもあるため、同じような特徴を持つ現代の動物から、その姿を想像することができます。

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色についても同様です。生きている鳥の羽はどんなものかわかっているので、現代の技術と、モコモコした羽の跡が保存されている非常に珍しい化石を組み合わせることで、絶滅した恐竜の本当の色を垣間見ることができます。

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恐竜としては小さなシノサウロプテリクスには縞模様の尾があり……

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その仲間のアンキオルニス・フクスレイは、白と黒、そして頭の周りには豪華な赤い羽があったことがわかっています。

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しかし、古代に絶滅した恐竜の大部分はどんな色をしていたのか、実際にはわかっていません。

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現代の恐竜である鳥類が、驚くほど多様な姿をしていることを考慮すると、環境に溶け込もうとした恐竜もいれば、仲間を集めたり危険な存在であることを示したりするために、攻撃的な配色をした恐竜もいたことでしょう。

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印象的な装飾やカラフルなくちばしを持った恐竜や……

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縞模様や柄を持った恐竜もいたはずです。

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同じように、恐竜の行動についてもそれほど多くのことは判明していませんが、やはり現存する動物から推論することはできます。例えば、ライオンのような生態系の頂点に位置する捕食者でさえ、多くの時間を横になったり、抱き合ったり、舐め合ったりして遊んで過ごします。

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一方、恐竜が生存していた時代の最強の捕食者であるティラノサウルスは、頭蓋骨の化石から強靭な歯と陸上動物の中で最も強いであろう噛み跡から、獰猛で馬鹿な動物であると想像されていました。

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しかし、最新のスキャン技術により、ティラノサウルスはその他の巨大肉食動物よりも脳の比率が大きかったことが明らかになっています。

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また、非常に鋭い聴覚、視覚、嗅覚を持っていたことも判明しており、決して馬鹿な動物ではなかったと考えられています。

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「つまり、ティラノサウルスは空腹ではない時には多くの時間を遊びに費やしたり、交際相手に好印象を与えたりするような、かわいいやつだったのかもしれません」とKurzgesagt。

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同じように、角や頑丈な皮膚を持っていることから、ケラトプスは生まれながらの戦士のように見えるかもしれませんが、おそらくそれ以上の存在だったことが考えられます。

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現代の動物の行動や、交尾のために複雑なダンスをする鳥などを考慮すると……

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ケラトプスも驚くほどカラフルな見た目で、鳥のように交尾のためにダンスをしていた可能性があります。

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ムービーで挙げられたような特徴を恐竜が持っていたとすれば、「恐竜たちに直接会うことができないことは信じられないほどの損失です」とKurzgesagt。

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ムービー内で語られた化石が残るための条件を考慮すると、今生きている野生生物の多くは、おそらく化石を残すことなく永遠に消え去ってしまいます。しかし、人類にもできることはあり、生物の絶滅を加速させるのではなく、生命の守護者として現存する生物を守ることもできる、とKurzgesagtは語っています。

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