
BMWジャパンは2023年11月21日、コンパクトSUV「MINI Countryman(カントリーマン)」の導入を発表し、同日、予約注文の受け付けを開始した。納車は2024年の第1四半期以降を予定している。
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フロントフェイスを印象づける新型ヘッドランプ
今回導入が発表されたMINIカントリーマンは、これまで「MINIクロスオーバー」として導入されていたモデルの全面改良版。フルモデルチェンジによる第3世代への移行に合わせ、日本でも欧州などと同じMINIカントリーマンに改称された。
刷新されたエクステリアおよびインテリアデザインと、サイズアップに伴い、新型MINIカントリーマンは、よりSUVらしく力強さを飛躍的に向上。エクステリアおよびインテリアの素材からクロームパーツやレザーを排除し、それらの代わりにリサイクルポリエステルやリサイクルアルミニウムを採用するなどして次世代モデルであることを印象づけた。
エクステリアデザインについては、ソフトなボリューム感と正確に削り取られたエッジの組み合わせが特徴とされ、複雑な輪郭を描いた八角形のグリルが、グラフィカルで印象的なフロントマスクを構築。サイドデザインはミニマルな外観でありながら力強い存在感を放ち、個性的なCピラーデザインとブラックルーフレールの採用もセリングポイントに挙げられている。
ヘッドランプはフロントフェイスを印象づけるデザインであるとともに、機能も充実。アダプティブライト、ハイビームアシスタントが標準で装備された。シグネチャーライトはフロントおよびリアの点灯方法を3つのパターンから選択できる。キーを持った状態で車両に近づいたり離れたりすると、フロントおよびリアのライトが点滅する「Welcome/Goodbyeライト」機能も備わっている。
リアコンビランプには縦型のデザインとクリアな表面処理を採用。ワイドなスタンスと直立的で力強いデザインを強調すると紹介されている。
ボディーサイズは、エントリーモデルとなる「MINIカントリーマンC」で全長×全幅×全高=4445×1845×1660mm、ホイールベースは2690mmと発表されている。
大型の円形センターディスプレイに操作を集約
広々とした印象を与えるインテリアは、完全にデジタル化されている。ステアリングホイール背後のメーターパネルは廃止され、すべての情報表示はヘッドアップディスプレイと円形の有機ELセンターディスプレイに集約される。
緩やかなカーブを描くダッシュボードには、布地を連想させるリサイクルポリエステルを使用した新素材を初採用。この新素材は編み物のような特別な製造プロセスによって手入れが簡単な構造となっており、温かみのある印象も与える。
先代モデルにあたるクロスオーバーでセンターコンソールに配置されていたギアセレクターレバーやパーキングブレーキスイッチ、エンジンスタート/ストップボタンなどは、すべてセンターディスプレイ下のトグルスイッチエリアに集約。前席まわりの空間が広がり、モダンかつスタイリッシュな雰囲気が演出されている。
最先端の有機ELテクノロジーが採用された大型の円形センターディスプレイには、直径240mmの高品質ガラスを使用。最適化された高感度タッチ機能も備わる。操作はスマートフォンを操作するような直感的な操作が可能であり、メインメニューでは各機能がウィジェットとして横並びに配置され、スワイプやタッチで操作できる。AR機能付きナビゲーションシステム、メディア、電話、エアコン、各種設定などすべての操作を一括して円形有機ELディスプレイで行えるようになっている。
4つのパワートレインをラインナップ
パワートレインは、「MINIカントリーマンC」に最高出力156PSの1.5リッター直3ターボを、「MINIカントリーマンD」に同150PSの直4ディーゼルターボを、「MINIカントリーマンS ALL4」に同204PSの2リッター直4ターボを、そして「MINIジョンクーパーワークス カントリーマン」に同317PSの2リッター直4ターボを搭載。いずれのエンジンも7段DCTが組み合わされる。カントリーマンCとカントリーマンDはFF車、カントリーマンS ALL4とジョンクーパーワークス カントリーマンは4WD車となる。
ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能や高性能カメラとレーダー、高性能プロセッサーによる高い解析能力で精度と正確性が向上した最先端の先進安全機能「ドライビングアシストプロフェッショナル」を標準で装備。アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)、レーンチェンジウオーニング(車線変更警告システム)およびレーンディパーチャーウオーニング(車線逸脱警告システム)、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付き)、クロストラフィックウオーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能など充実したADASの採用も同車のセリングポイントである。
ラインナップと価格は以下のとおり。
MINIカントリーマンC:489万円
MINIカントリーマンD:509万円
MINIカントリーマンS ALL4:566万円
MINIジョンクーパーワークス カントリーマン:667万円
(webCG)