山形県産さくらんぼの今年の生育や販売の状況を振り返る会議が19日開かれました。
【写真を見る】さくらんぼ「やまがた紅王」大玉の割合上昇 県全体では平年並の収穫量に
本格デビュー1年目のやまがた紅王は、前の年に比べて大玉の割合が上昇したということです。
県内のさくらんぼ農家やJA、県などが集まって開かれた19日の会議では、今年の生産量や販売の状況が報告されました。
それによりますと、今年は春先の高温の影響で開花時期が早まり、一部、霜被害を受けた園地もあったということです。
しかし、適切な時期の受粉作業など、その後の栽培管理が徹底されたため、収穫量は、平年並の1万3300トンが確保されたということです。
また、今年本格デビューした「やまがた紅王」については、予定していた20トンを上回る23トンが収穫されました。
霜被害もなく着色もおおむね良好で、3Lサイズ以上の割合も前の年と比べて上昇したということです。
会議では、来年について、霜対策や厳選出荷を徹底するほか、海外展開なども見据え、佐藤錦から、暑さに強く日持ちするやまがた紅王や紅秀峰にシフトしていく方針も示されました。
県農林水産部・地主徹部長「再来年は山形県でさくらんぼを栽培して150年という節目を迎える。更なる飛躍を遂げられるようにオール山形で一緒に取り組んでいきたい」