◇明治安田生命J1リーグ第13節 広島0―0浦和(2022年5月13日 埼玉スタジアム)

<浦和・広島>後半、森島を出迎える広島・ミヒャエル・スキッベ監督(撮影・西海健太郎)
広島は敵地で浦和とスコアレスドローに終わったものの、ミヒャエル・スキッベ監督(56)は勝ち点1を前向きに捉えた。「シュートチャンスは両チームともにあり、両GKとも凄く活躍をした試合だった。Jリーグの中でも良い試合だったと思う。レベルの高いチーム同士が競い合った」。雨の中、互いに攻守の切り替えが速い一戦に満足感を示した。
シュート数は17本。攻撃陣で光ったのは、5本のシュートを放った大卒新人MF満田誠(22)だ。前半27分にはDF岩波をかわしてポスト直撃の左足シュート。後半22分にも反転からの左足シュートで浦和ゴールを脅かした。「まだクオリティーが足りなくて、シュートは打てているけど良いコースに飛ばせなかった」と反省したが、流経大からの加入ですでに今季3得点3アシスト。この試合でも存在感は示した。
守備陣では、指揮官が称えたようにGK大迫敬介(22)が再三のビッグセーブを連発した。後半10分にはMFモーベルグのニアサイドを狙ったシュートに反応。同27分にはFWユンカーのシュートも抜群のポジショニングでピンチを防いだ。「周りの選手も関わった上で防げた。普段の練習の積み重ねが出たと思う」と周囲に感謝しつつ、2試合連続無失点に胸を張った。
次戦はホームで京都戦。この日のドローをより価値のあるものにするためにも、勝ち点3を奪い取る。