第9管区海上保安本部と佐渡汽船は、海上で高速旅客船と大型海洋生物が衝突した想定で合同の事故対応訓練を行いました。
【写真を見る】ジェットフォイルと「大型海洋生物」との衝突想定 第9管区海上保安本部と佐渡汽船が合同訓練 新潟
合同訓練は、佐渡沖で2019年3月に佐渡汽船のジェットフォイル「ぎんが」がクジラとみられる物体と衝突し、乗客ら85人が重軽傷を負った事故を教訓に実施されました。
新潟港から北に約20キロの海域で9月15日に行われたこの訓練。
「ジェットフォイルが航行中に大型海洋生物に衝突。船内で負傷者が発生し船体が損傷し航行不能となった」という想定です。第9管区海上保安本部と佐渡汽船の関係者ら35人が参加しました。
まず船員からの118番通報を受けて、第9管区海上保安本部のヘリコプターが現場に到着。機動救難士がヘリコプターから船に降下し、負傷者役の容体を確認。最も症状が重い想定の人を担架を使いヘリコプターへ吊り上げました。
その後、航行不能となった想定のジェットフォイルを巡視艇により曳航する訓練も行い、事故が起きた際の対応を確認しました。
第9管区海上保安本部は、今後も同様の訓練を継続していくとしています。
※全ての写真は「第9管区海上保安本部」提供