夜中のベッドルームで夫の携帯ロックを外す女。彼女が見た驚きのLINE履歴とは

夜中のベッドルームで夫の携帯ロックを外す女。彼女が見た驚きのLINE履歴とは

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  • 更新日:2020/09/21

2020年のプレ花嫁達は、この状況下で不安を抱えながら準備に励んでいる。

「この気持ち相談できる友達が欲しい」

そんな想いが通じ、運命的に出会った2人の花嫁、紗理奈とアヤ。

……ところが、「あの子が羨ましい」 互いの距離が近づけば近づくほど、比べ合うのが女の定め。

結婚式準備を通じて変化していく女の友情の行く末は……?

◆これまでのあらすじ

結婚式費用のことで夫と喧嘩してしまった紗里奈。妊娠により、今後のライフプランを考える必要が生じたアヤ。夫と話し合うことを決めた2人だが…?

▶前回:「なんで、こんな目にあうの?」結婚式をキャンセルした花嫁に訪れた更なる悲劇

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『山王病院の分娩予約が取れたよ!』

検診が終わり、帰りのタクシーの中で夫の諒太郎にLINEをするアヤの顔は嬉しさで綻んでいた。

予定日は4月5日だということも含め、夫に報告した。

諒太郎:良かったね。あと次の結婚式の打ち合わせ出られると思う。いつも任せきりにしてゴメン。

夫からは意外とすぐに返事が来た。しかも、次の打ち合わせに出るって言ってくれるなんて、勇気を出して本音をぶつけた甲斐があったというものだ。

「諒太郎が忙しいのは百も承知だけど、私も妊婦だし、ワンオペ家事は辛いの。式の事だってもっと諒太郎と話し合いたいよ」

思えば結婚してから、夫に文句らしい文句を言ったのはこれが初めてだ。彼は稼いでくれてるし、忙しいから仕方がないと諦めていたが、紗里奈から言われた言葉にハッとさせられたのである。

『アヤちゃんって溜め込んで溜め込んで後から爆発するタイプでしょ?』という紗里奈の指摘は結構当たっている。

喧嘩になっても、紗里奈はちゃんと自分の本音をぶつけている。そんな、彼女を見習い自分の気持ちを素直に夫に伝えることから始めようと思ったのだ。

「気がつかなくてごめん」

妊娠したことがきっかけかもしれないが、彼はそう言って謝ってくれたし、結婚式の準備にも出来る限り参加すると言ってくれた。

―これって大きな進歩じゃない?

アヤが順調に夫との仲を深めている一方で、紗理奈は、ある問題に巻き込まれていた…

紗理奈:「ちょっと、帰り遅くない!?」

「陽介、遅いなぁ」

シンと静まり返る部屋の中で一人で過ごすのは苦手だ。

スマホをスピーカーに繋いで洋楽をランダム再生させながら、2020年秋婚花嫁のブログやインスタアカウントを徘徊すること早2時間。

今夜は、結婚式の予算のことで喧嘩ばかりしていた陽介と、色々話し合う予定だったのに、こんな日に限ってなかなか帰ってこない…。

招待状は無事作り終わった。

9月20日が大安なので、遅くともその日付の消印で発送したいと思っている。迷いながらもウェルカムグッズの花嫁DIYの作業も開始した。

準備は着々と進んでいるが、解決していない問題も山積みだ。ドレスに食事のランク、細かいオプションをどうするか…。

それにそもそも、結婚式を決行するのかという問題。

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『このまま進めるなら、参加を見送る方にもちゃんと配慮してね。そして参加できない方にも、来てくれる方にも必ずお礼をお伝えして』

現状を母親に伝えた時にそう言われた。陽介のご両親からは、最終的な結論は2人で出しなさいと言われている。

それにしても陽介は、まだ日が明るいうちに出ていったというのに、22時になっても帰ってくる気配が無い。

「そんなに遅くならないって言ったのに…」

いい加減待っているのも馬鹿らしくなり『Netflixで韓国ドラマでも見ようかな』と思ったタイミングで玄関のドアが開く音がした。

「ただいま、ごめん遅くなった」

少し慌てた様子で靴を脱ぐ音が聞こえてくる。

「そういえば飲み会って誰と飲んでたの?」

この質問に深い意味はなかった。

しかし陽介は明らかに一瞬目を泳がせ「地元の友だち」と言い残し、シャワーを浴びると言っていそいそとバスルームへと消えていった。

―なんなの、あの態度?

その後も、彼は、仕事のメールを返信しないと言ってベッドルームに籠ってしまった。

そしてそのまま眠ってしまったようだ。

しかし…。

紗里奈が見てしまった衝撃的なLINEの内容とは?

深夜0時過ぎ。陽介は寝息を立てて熟睡しているようだが、目が冴えて眠れない紗理奈。

―あぁダメ。さっき感じた違和感が気になって眠れない!

陽介の帰りが遅かったことや帰宅後の態度が妙に不自然だったことが気になっていた。こういう時、女はどうして第六感がビビッと働いてしまうのだろうか。

そして枕元には彼のiPhone。

―見ちゃう?いや、でも…勝手に携帯触るのは気が引ける…。

暫く彼の寝顔とスマホを交互に見ては溜息をつくことを繰り返した。

―勘違いならそれで良いし、なんでも早期発見がいいって言うしね。

自分によくわからない言い訳をして、とうとう彼のスマホを手に取った。

陽介の右手親指にiPhoneのロック画面を近づけるときは緊張したが、ロックはすんなり外れたし、彼も全く気がついていない。『どうか私の勘違いでありますように』と願いながらLINEのアイコンをタップした。

―あぁ、嘘でしょ…。

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千穂:今日はありがとう、そしてご馳走さまでした。楽しかったよ!

トーク画面の1番上に表示されているのは、紗里奈もよく見覚えがあるアイコンと名前だった。

―どういうこと、今日って千穂と2人で会ってたの…?

千穂には、結婚式の余興でバイオリンを演奏してもらうことになっている。彼女は、紗理奈の大学時代の友人でもあり、陽介とは実家が近所で幼馴染みだったから共通の友人とも言える。

ふと「千穂のことだから今日のこと何か投稿してるかも…」と思い付き、今度は自分のiPhoneからインスタを起動する。

『ずっと行きたかったスペイン料理屋さん♡料理もお酒も美味しかった~!』

案の定ストーリーにお店の写真が位置情報付きで載っていた。

―飲みとか言って、いかにもデート向きっぽいお洒落な感じのお店じゃん。

無意識なのか意図的なのか知らないが、匂わせっぽい内容が紗理奈を余計不安な気持ちにさせる。

千穂は大事な友達の1人だ。彼女に限って、自分の夫と疾しいことは無いと信じたい。しかしそれなら陽介が目を泳がせる理由が、千穂と食事に行くことを隠す必要が、どこにあるのだろうか。

今すぐ陽介を叩き起こして問い詰めたい衝動に駆られたが、なんとか気持ちを静める。とりあえずトーク画面を自分の携帯で撮影しておくことは忘れない抜け目ない自分に苦笑いしてしまった。

―やっぱりケチとか怒鳴ったのがマズかったのかなぁ。

とりあえず、明日にでも陽介を問いただすしかない。色々考えるのはそれからにしようと思うも、怒りや不安、後悔が次々と押し寄せてくる。リッチなアヤの夫が羨ましいとか、貯金が少ないとか不満ばかり垂れていた自分の傲慢さを今更ながら反省する。

結局ほとんど眠れないまま、翌朝を迎えたのだった…。

▶前回:「なんで、こんな目にあうの?」結婚式をキャンセルした花嫁に訪れた更なる悲劇

▶Next:9月22日 火曜更新予定
陽介と千穂の関係を疑う紗理奈。果たして真相は?

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