
十三回忌追善興行が行われる18代目中村勘三郎さん
12年12月に亡くなった歌舞伎俳優18代目中村勘三郎さんをしのんで、24年2月に東京・歌舞伎座、同3月に名古屋平成中村座で、十三回忌追善興行が行われる。21日、松竹が発表した。
時代物から世話物、新歌舞伎、新作歌舞伎、舞踊にいたるまで幅広く当たり役を持ち、多くの人々を魅了し続けた名優。長男勘九郎、次男七之助をはじめ、片岡仁左衛門ら多くの出演者たちが、ゆかりの演目でしのぶ。
2月の歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」(2月2~26日)は昼の部「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」。佐野次郎左衛門を勘九郎が初役でつとめ、女形の大役、八ツ橋を七之助が同じく初役でつとめる。仁左衛門が繁山栄之丞をつとめる。「新版歌祭文 野崎村」は中村鶴松、七之助。
夜の部「猿若江戸の初櫓(はつやぐら)」は、勘三郎さんの孫で、勘九郎の長男の中村勘太郎、七之助が、「連獅子」では勘九郎の親獅子に、勘九郎の次男中村長三郎が仔獅子に初めて挑む。
3月の「名古屋平成中村座」(3月6~18日、同朋高校体育館)は、初代勘三郎生誕の地とされる名古屋市中村区で開催。昼の部は「弁天娘女男白浪」で弁天小僧菊之助を七之助が、「身替座禅」で山蔭右京を勘九郎がつとめる。夜の部は「義経千本桜 川連法眼館」で佐藤忠信/忠信実は源九郎狐を勘九郎が、「二人藤娘」には七之助と鶴松が出演する。