リスクなしの節約法「銀行取引でポイントゲット」から見える21年ポイント経済圏

リスクなしの節約法「銀行取引でポイントゲット」から見える21年ポイント経済圏

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  • 更新日:2021/02/23

三菱UFJ銀行は、スーパー普通預金(メインバンク プラス)で、銀行取引や保有する運用商品残高などに応じてPontaポイントを付与する「ポイントサービス」を今年6月1日に導入し、7月20日から適用する。共通ポイントがたまるサービスは都市銀行初だが、楽天銀行では以前から銀行取引に応じて楽天ポイントを付与する「ハッピープログラム」、りそな銀行は対象の銀行取引でたまるポイントをPontaポイントやdポイントに交換できる「りそなクラブ」を提供しており、実質的には後発といえるだろう。

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「りそなクラブ」のポイント獲得シュミレーションの例。年間660ポイント(最大660円相当)、未入会時やポイントサービスのない他行利用時より得する

4月5日にPayPay銀行に商号変更するジャパンネット銀行は、普通預金口座数が500万口座を突破したと2月5日に発表した。1年前の2020年2月9日に「au」を冠した行名に商号変更したauじぶん銀行も、20年6月時点で400万口座と急速に口座数を伸ばしている。両方とも、インターネット銀行で初の1000万口座を突破した楽天銀行を追いかけている。

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主要インターネット・流通系銀行の口座数

三井住友銀行は、20年6月1日に三井住友銀行の銀行取引でたまるポイントを三井住友カードのVポイントに切り替え、Vポイントを「SMBCグループの共通ポイント」に位置付けた。統合には「ポイントおまとめ手続き」が必要となるが、使い勝手が良くなり、今年2月にVポイントなどからチャージして、リアル店舗で決済に使えるバーチャルプリペイドカード「Vポイントアプリ」もリリースした。UIには難はあるようだが、銀行自らがスマートフォン(スマホ)決済サービスを手がけるという発想は面白い。

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SMBCグループの共通ポイント「Vポイント」やギフトコードなどでチャージし、タッチレスで買物できる「Vポイントアプリ」が登場。現在、三つのキャンペーンを実施している

共通ポイントごとに中核企業をまとめると、おおむね「楽天経済圏」への対抗を目指しているようにみえる。ただし、21年3月のZホールディングス(ZHD)とLINEの経営統合完了後は、ソフトバンクグループ内に共通ポイントブームのさきがけとなったTポイント、LINEポイント、Vポイントが並び、今後、いずれかのポイントへの統合を進めると国内最大のID基盤となると思われるが、あえて統合せず、名称に「ポイント」と入らない、PayPayマネー・PayPayボーナスが他社のポイントに相当する位置を占める気がする。

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なお、三菱UFJ銀行はNTTドコモと提携し、銀行取引でdポイントがたまるポイントサービスを導入するという報道があったが、2月19日時点で正式発表はない。

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ポイントサービスの導入に先立ち、三菱UFJ銀行は、久しぶりの三菱UFJダイレクトログインまたは三菱UFJダイレクト新規契約で、先着でもれなくPontaポイント200ポイントをプレゼントするキャンペーンを実施中だ

総務省は、実施企業を公募し、スマホのキャリア(通信事業者)の乗り換えを支援する「スマホ乗り換え相談所」事業の実証実験を21年度に実施するとしているが、記者がマンツーマンで相談に乗るなら、真っ先に「口座を保有する銀行・好きな銀行」を聞き、その銀行の取り引きでたまるポイント(Pontaポイント・dポイント・Tポイント・その他)からキャリアを選ぶか、選んだキャリアにあわせてメインで使う銀行を変えることをおすすめしたい。三菱UFJ銀行のPontaポイントサービス導入で、そうした選び方も「あり」といわざるを得ない状況になりつつある。(BCN・嵯峨野 芙美)

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