プロペラ逆方向!? 翼も...「超異形民間機」なぜこの形に? ”36歳”もまだ現役の爆速ビジネス機とは

プロペラ逆方向!? 翼も...「超異形民間機」なぜこの形に? ”36歳”もまだ現役の爆速ビジネス機とは

  • 乗りものニュース
  • 更新日:2022/09/23

1986年9月23日初飛行

いまから36年前の1986年9月23日、イタリアのピアッジョ・エアロスペース(Piaggio Aerospace)社が手掛けるターボプロップ・ビジネス機、P.180「アヴァンティ(Avanti)」が初飛行しました。この「アヴァンティ」、民間プロペラ機のなかでは異例の設計が施されているのが特徴です。

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ピアッジョ・エアロスペースP.180「アヴァンティ(Avanti)」(画像:Piaggio Aerospace)。

通常、このクラスの飛行機は胴体中央部に主翼、最後部に水平・垂直尾翼を備え、エンジンはプロペラが機首側に配置されているのが一般的です。対し、「アヴァンティ」は、胴体最前に「カナード」とよばれる先翼、胴体やや後部に主翼、最後部に水平・垂直尾翼といった3対の翼配置を取ります。そして2基のエンジンは「プッシャー式」とよばれる、プロペラを後方側に備えるスタイルのものが採用されています。

「アヴァンティ」はこういった独自設計により機体の抵抗を減らし、飛行効率を向上させることができるほか、プッシャー式エンジンの採用で、一般的のデザインよりもプロペラと客室の距離を稼げるため、2割ほど客室内の騒音を抑えることができるとのことです。

現行型の「アヴァンティ・エボ」では、高速性を最大の特長としており、その速度はターボプロップ機としては最高クラスの時速745km(402ノット)にもなるとしています。なお、機体の大きさは全長、全幅ともに約14mで、乗員・乗客あわせて最大10名を乗せることができます。

「アヴァンティ」シリーズは250機近くが製造され、個人機としての使用はもちろんのこと、イタリア空軍や警察などでも導入されました。また、2022年でもこのシリーズは運用が継続されており、7月にイギリスで実施されたファンボロー航空ショーでも、「アヴァンティ・エボ」が静態展示されています。

乗りものニュース編集部

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