
6回、本塁打を放った西武・中村剛也=ベルーナドーム(撮影・加藤圭祐)
(パ・リーグ、西武7―4日本ハム、24回戦、西武15勝9敗、19日、ベルーナD)不惑の130メートル弾だ。西武・中村剛也内野手(40)が1点を勝ち越された直後の六回に、先頭で初球の151キロを左翼席上段に運んだ。
「完璧。常にファーストストライクから打てる準備をしているつもりなので、そこに甘い球が来た」。打球の行方を見届けなかった特大弾にも、「今季一番の当たりだろうが何だろうが、ホームランはホームラン」とクールに言い放った。
ロドリゲスからは初アーチで、本塁打を打った投手は自身のプロ野球記録を更新する265人目。さらに、これで今季17号、通算471本塁打となり、西武OBでもある田淵幸一氏の474本(歴代11位)まであと3本と迫った。
「そんなに意識はしてないですけど、(今季は)あと3本、20号ぐらいは打ちたいと思います」と力を込めた。2年契約最終年の今季。来季も現役続行が内定している中、ロッカールームに引き揚げる際には、観戦に訪れていた後藤高志オーナーから「ナイスバッティング!」とグータッチを求められた。
20日にはかつてのチームメートであった日本ハム・木村文紀が引退試合を行う。「すごくいいヤツだったんで。後輩が先に辞めちゃうのはちょっと寂しいですね。敵ですけど、キム(木村)にはベルーナドームで明日一日、存分に暴れてほしいな」と、はなむけの言葉を贈った。(東山貴実)