
20年の運転延長の認可を受けた川内原発のニュースです。21日開かれた鹿児島県の専門委員会に、認可後初めて原子力規制庁の担当者が出席し、審査結果の内容を報告しました。
【原子力規制庁 渡邉桂一 安全規制監理官】
「原子力の安全につきましてはリスクは決してゼロにならないという認識の下で、原子力利用の安全が確実に担保されるように我々も努力していきたいと思います」
川内原発1、2号機は再来年までに原則40年の運転期限が迫り、九州電力は去年、20年の運転延長を申請。今月1日に原子力規制委員会の認可を受けています。
21日に開かれた県の専門委員会には規制庁の担当者が出席。九電が行った特別点検が適切に行われ、原子炉容器などの劣化状況も審査基準に適合していることから認可に至ったとする規制委員会の審査結果を説明しました。
また、県が安全性の向上などを求めた要請に対して、国内外の最新の知見を継続的に収集し、規制に取り入れていくなどと回答しました。
運転延長の検証を行った県の分科会で、座長を務めた釜江克宏委員は、次のように評価しました。
【県専門委員会 釜江克宏 委員】
「特別点検や劣化状況評価が運用ガイドや審査基準との適合性という観点で、より厳密に審査をされた」
委員会に出席した塩田知事は今後、県議会での議論を経て県の考え方を整理する予定です。
【塩田知事】
「規制庁の審査内容についても厳正に対応していただいたということでありますので、安全性についての評価はしていただけたのではないかと思っております。(安全性が評価されたと?)はい」
規制庁は22日、薩摩川内市議会の特別委員会でも審査結果の内容を説明する予定です。