ソフトバンクCS絶望的6ゲーム差 藤井将雄さん命日に無念の継投失敗

ソフトバンクCS絶望的6ゲーム差 藤井将雄さん命日に無念の継投失敗

  • 西日本スポーツ
  • 更新日:2021/10/14
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◆楽天2x-1ソフトバンク(13日、楽天生命パーク宮城)

わずかな希望がこぼれ落ちたかのような試合だった。ソフトバンクが3位楽天にサヨナラ負け。7回に待望の先制点を挙げたが、リリーフ陣が守り切れない。8回に四球と失策などが絡んでノーヒットで追い付かれ、9回に森が崩れた。好投のマルティネスを見殺しにする見慣れた光景だった。残り8試合で楽天と6ゲーム差。15日にもCS出場の可能性が完全消滅する絶望的な状況に立たされた。

◇   ◇

明暗がくっきりと分かれた。1-1の9回。1死満塁で内野は極端なまでの前進守備を敷く。単打と2四球で塁を埋めた森の、岡島への初球だった。外角145キロをはじき返された打球は、瞬く間に外野の芝生の上を転がっていった。今季2度目のサヨナラ負け。歓喜する楽天ナインと顔色を失ったホークスナイン。そのコントラストが立ち位置を明確に示していた。

「こういう試合で勝ちきれないというのが、私の責任ということです」。チームを5度の日本一に導いた工藤監督は現状を受けとめた。残り8試合で6ゲーム差。最短で15日にCS進出の可能性が完全消滅してしまう状況まで追い込まれた。

マルティネスと楽天早川の白熱する投手戦だった。5度目の対戦で「1番良かった」というルーキーの前にバントを絡めて着実に得点機をうかがった。3回の守備は2度、リプレー検証を求め、勝利への執念を随所に見せた。

ほころびが見えたのは継投に入った8回。1死一塁で嘉弥真から板東にスイッチすると、浅村の三ゴロを高田がエラー。さらに四球で1死満塁となり、ここで鈴木大に中犠飛を許し無安打で追いつかれた。「最後は森で打たれたら仕方ない。でも、8回の失点は無安打なのでもったいないと言えばもったいない」。歯車がかみ合わなかった。

13日は「炎の中継ぎエース」と呼ばれた藤井将雄さん(享年31)の命日だった。気迫あふれるリリーバーだった弟分が旅立ってから21年。皮肉にも、試合終盤で逆転負けを喫した。「しっかり見てくれているので、報告に行ったときに謝っておきます」。CS進出も危ぶまれる現状に歯がゆさをにじませた。

楽天とは直接対決3試合を残す。「勝っていくことに変わりはないし、明日勝てばまた変わる。勝っていかないことには可能性もなくなってしまう。終わったことより、また明日」。あまりにも痛い星を落としながら、指揮官は懸命に気持ちを奮い立たせた。(鎌田真一郎)

西日本スポーツ

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