熱海富士 高安との1敗対決制し単独首位 成長著しい21歳、初賜杯へ「一番一番頑張りたい」

熱海富士 高安との1敗対決制し単独首位 成長著しい21歳、初賜杯へ「一番一番頑張りたい」

  • デイリースポーツ online
  • 更新日:2023/09/20
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支度部屋で笑顔で取材に応じる熱海富士

「大相撲秋場所・10日目」(19日、両国国技館)

出場している幕内で最年少の21歳、平幕熱海富士が高安との1敗同士の直接対決を押し倒して制し、9勝1敗で単独トップに立った。大関勢ではかど番の貴景勝が、取り直しの末に宇良をはたき込んで3敗を守った。豊昇龍は関脇若元春を寄り倒し、連敗を3で止めて4勝6敗。霧島は小結錦木に寄り切られて4敗に後退した。2敗は高安、3敗で貴景勝ら5人が続く。

成長著しい21歳が、1敗対決をものにした。熱海富士と高安。平幕2人の一戦に館内は大盛況。互いに立ち合いから低く激しい攻めを展開し、最後は熱海富士の圧力が上回り、右手一本の強烈な押しで土俵の外へと吹っ飛ばした。

実力者の元大関を撃破。中盤戦を終え、ついに優勝争いの単独トップに立った。「相手が何をしてくるか分からないけど、落ち着いていこうと思った。まだ5番あるけど、勝ってホッとしてますね」。表情を引き締めつつも大きく息を吐いた。

新入幕の昨年九州場所は、幕内の壁にはね返されて4勝止まり。1場所で十両転落となったが地道に稽古を積み重ね、再び幕内にはい上がってきた。その努力は伊勢ケ浜部屋の大先輩・宝富士も認め「体重も増えたみたいで重さはいつもよりあった。巡業でも稽古場でもしっかり稽古をやっている。それが自然に出ているのでは」と語る。

土俵の上では目をぎらつかせ、がむしゃらに戦う若武者。一方で、就寝時にはアロマキャンドルをたいて寝るなど、独特の方法で体を休める。終盤にさしかかるが「まだ終わってないので、一番一番頑張りたい」と熱海富士。力を最後まで発揮し、初の賜杯をつかみ取りたい。

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