
勝ち越しを決め、仁王立ちの貴景勝(右)
なりふり構わず勝負に徹した。大相撲夏場所13日目(26日、東京・両国国技館)、大関カド番の貴景勝(26=常盤山)が平幕の明生(27=立浪)を下して8勝目(5敗)。勝ち越しを決めて大関残留を確定させた。
過去6勝5敗と苦戦している相手に、左へ動いて真っ向勝負を回避。明生の体勢が崩れたところを送り出して、あっけなく勝負が決まった。熱戦を期待したファンからは大きなタメ息。取組後は報道陣の取材に応じず、沈黙を貫いた。
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は貴景勝の相撲内容について「見られた相撲じゃないけど…。この一番にかける必死な思いだろう。本人もホッとしているのでは」と分析。「明日、明後日と相撲はあるわけだから。大関として2桁を狙ってほしい。来場所は体調を整えて、大関の相撲を見せてほしい」と奮起を促した。
東スポWEB