ビッグエコーが「コロナ禍におけるカラオケ利用調査」を実施
飛沫が飛び密になりやすいカラオケは、コロナ禍では感染リスクが高く利用を控える人も多かったと思う。では、マスクの着用が個人の判断に委ねられ感染状況も落ち着いてきた現在、カラオケの利用意向はどうなっているのだろうか。
第一興商が運営するカラオケルームビッグエコーは、2月に「コロナ禍におけるカラオケ利用に関する調査」を実施した。

カラオケの利用状況について、コロナ影響前/昨年/現在の比較
昨年の調査と比較すると、年に1回以上利用するライトユーザーは、4.7%から22.4%に増加。
また、「まったく行かない」人は、87.6%から70.4%に減少。徐々にではあるが、カラオケ利用の機会は、コロナ影響前の状況に戻りつつあることがうかがえる。
コロナ影響前(2020年1月以前)

2022年1月(n=26,225)

2023年2月(n=26,337)

カラオケボックスを利用することの不安点は、昨年の調査と比較すると、「総じて不安に感じる」人が69.1%から40.6%に減少。一方、「総じて不安に感じない」人は、15.7%から38.0%に増加していた。
2022年1月(n=5,456)

2023年2月(n=5,429)

中止層がカラオケを控えている理由とカラオケに行きたくなるシーン
昨年の1位「コロナが収束するまで我慢しようと思っているから」(48.9%)から「機会損失」(42.5% )がトップに。
年代別での意識の差が目立ち、若年層のトップは 「機会損失」である一方、50~60代のトップは「感染予防不安」であった。

最後にカラオケに行きたくなるシーンについて聞いたところ、カラオケボックス1年以内利用していた“利用者層”では、「ストレス発散・気分転換」「うれしい・歌いたいとき」「2次会・打ち上げシーン」が上位。
カラオケボックスを1年より前~4年以内に利用していて、かつ今後の利用意向ある“中止層”では、「ストレス発散・気分転換」「うれしい・歌いたいとき」のスコアが利用者層よりも高いことから、現在控えてはいるものの、潜在ニーズがあることがうかがえる。

昨年の調査と比較すると、調査対象者全体でカラオケボックスを利用することを「総じて不安に感じる」人が69.1%から40.6%に減少していた一方、「総じて不安に感じない」人は15.7%から38.0%に増加している。
また、中止層(カラオケボックスを1年より前~4年以内に利用していて、かつ今後の利用意向あり)が利用を控えている理由として、カラオケに行く機会がなかっただけという「機会損失」が1位であることから、きっかけがあれば利用喚起につながる可能性は高いことが判明した。

調査概要
コロナ禍におけるカラオケ利用に関する調査
調査方法:インターネット
調査時期:2023年2月
調査対象:15歳~69歳の男女 5,429人(昨年の調査対象は5,456人)
(内訳):
・カラオケ利用者層(以下、利用者層)3,096人(カラオケボックス1年以内利用者)
・カラオケ中止層(以下、中止層)2,333人(カラオケボックスを1年より前~4年以内に利用していて、かつ今後の利用意向あり)
※株式会社第一興商調べ
関連情報:https://big-echo.jp/
構成/Ara