はたしてライスを説得できるか!?ウェストハムの難しい決断

はたしてライスを説得できるか!?ウェストハムの難しい決断

  • J SPORTS|コラム(サッカー フットサル)
  • 更新日:2021/07/21

昨シーズン、ウェストハムは健闘した。

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最終盤までチャンピオンズリーグ出場権争いに加わり、最終的には6位に終わったものの、プレミアリーグに復帰した2012-13シーズン以降では最高成績である。

相手DFのラインコントロールを、絶妙なるダイアゴナルランで崩したジャロッド・ボーウェン、エアバトルで無類の強さを誇ったトマシュ・ソーチェク、後方からの組み立てが光ったアーロン・クレスウェルなど、多くの主力が出色のパフォーマンスを披露した。

デクラン・ライスもそのひとりである。ビルドアップの際には最終ラインまで降り、なおかつフィニッシュにからむシーンも急増している。メガクラブが興味を持つのは当然だ。

親友のメイソン・マウントが所属し、なおかつライスの古巣でもあるチェルシーに加え、フェルナンジーニョの後継者を探しているマンチェスター・シティも、すでに具体的なオファーを提示したとの情報が飛び交いはじめている。

昨シーズン以上の成績、すなわちトップ4入りを目論む新シーズンのウェストハムは、ライスを絶対にキープしなくてはならない。「CLに出場するクラブでプレーしたい」という彼の希望は分かるが、イングランド代表でも中盤のキーマンとして活躍するこの男を失うと、取り返しがつかない戦力ダウンを招く。

大きな目標を達成するためには現有勢力の維持と補強がセットであり、9000万ポンド(約135億円)ともいわれるライスの移籍金を手にしたとしても、即座にフィットできる選手がやって来る保証はどこにもない。

また、ジェシー・リンガードもマンチェスター・ユナイテッドにローンバックする公算が大きくなってきた。基本陣形を4-2-3-1から4-3-3に変更するため、インサイドハーフと両ウイングをこなすリンガードの多様性を、オーレ・グンナー・スールシャール監督が高く評価している。

「ジェシーは間違いなくわれわれのプランに含まれている」(スールシャール監督)

ソーチェク(前出)、ウラジミル・ツォウファルと、2シーズン連続でスラヴィア・プラハ(チェコ)からの補強が当たっているため、トマシュ・ホレシュやルカシュ・マソプスト(彼らもまたスラヴィア・プラハ所属)など、EURO20にチェコ代表の主力として奮闘した選手を獲得する可能性は十分にある。

ただ、ライスを失うと新シーズンのプランが大幅に狂う。契約延長交渉はすでに二度断られているという。粘り強く慰留に努めるのか。交渉が長期化し、「移籍市場が終了する8月末になって出て行かれるよりはまし」と、断腸の思いで放出を決断するのか。ウェストハム上層部は難しい選択を迫られている。

文:粕谷秀樹

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