森保ジャパン、アメリカ戦5つの注目ポイント 大迫不在の1トップ問題、久保のFW起用...見どころをチェック

森保ジャパン、アメリカ戦5つの注目ポイント 大迫不在の1トップ問題、久保のFW起用...見どころをチェック

  • FOOTBALL ZONE
  • 更新日:2022/09/23
No image

日本代表が欧州遠征で確認すべきこととは【写真:(C)JFA】

W杯メンバー発表前の強化試合、アメリカ戦で問われる個所は?

日本代表は9月23日にアメリカ代表、27日にエクアドル代表との国際親善試合を行う。今年11月に開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)の最終登録メンバー26名が発表となる前、最後の国際試合2連戦だ。

最初の注目ポイントは、森保一監督がどんなフォーメーションを採用するかだ。ドイツに到着後、チームは4-2-3-1の布陣を試していた。DF吉田麻也(シャルケ)は21日のチーム練習後、4-2-3-1の採用の可能性を問われると、「チーム戦術の話はできません」とコメントを拒んだが、ほかの選手たちの口からも「4-2-3-1の場合は」という言葉が聞かれており、アメリカ戦で試す可能性もありそうだ。

2つ目の注目ポイントは、先発の顔ぶれだ。特に大迫勇也(ヴィッセル神戸)に加え、浅野拓磨(ボーフム)も不在となった今回、1トップを誰が務めるのかは非常に興味深いポイントだ。昨シーズンよりセルティックで大活躍を見せているFW古橋亨梧が最有力視されるが、古橋にとっても森保ジャパンで爪痕を残すには大きなチャンスとなる。

森保監督の日本代表では、長らく大迫がレギュラーを務めてきた。大迫は得点力もさることながら、1トップとしてのキープ力が攻撃を支えていた。古橋は相手を背負って張るタイプではなく、スピードに優れ、裏へ飛び出していくタイプ。ドイツ、スペインといった相手に押し込まれる中での戦いが想定される試合では、非常に有効なように思える一方で、森保ジャパンではまだ実績らしい実績がない。

前回大会の日本は大会開幕直前に指揮官が変わるという極めて異例な状況にあったとはいえ、本大会前の親善試合で活躍を見せたMF乾貴士(現・清水エスパルス)らが抜擢される格好となった。それ以前のW杯を振り返っても、大会前の親善試合で活躍した選手は、本大会でもチャンスを与えられており、スコットランドでヒーローとなっている古橋にとっても、重要な見せ場となる。

また、鹿島アントラーズからベルギーのセルクル・ブルージュへ移籍したFW上田綺世、大迫と同じタイプのポストプレーヤーであり、今回、驚きの初招集となったFW町野修斗(湘南ベルマーレ)に出番があるかでも、森保監督が本大会に向けて、どのような選手を並べたいかも見えてくるだろう。これまでの招集歴や欧州の実績などを考えても、古橋をファーストチョイスとして試し、オプションのチェックに取り掛かるのではないだろうか。

2列目でも、移籍したフランス1部ASモナコで苦しんでいるMF南野拓実を起用するのか、イングランドで存在感を示しており、ドイツやスペインを相手にチャンスメイクの期待がかかるMF三笘薫(ブライトン)を起用するのかも興味深いところ。そのほか、MF久保建英(レアル・ソシエダ)をクラブでの起用法に倣いFWとして試すオプションがあるのかも注目ポイントと言えそうだ。

セットプレーのキッカーを誰に任せるかも見どころに

もう一つ気になるのが、DF冨安健洋(アーセナル)の状態だ。昨シーズンの終盤に負傷した冨安は、長期の離脱が続き、今シーズンも開幕は出遅れた。また、所属するアーセナルではサイドバックでのプレーが続いており、代表での試合も欠場していたことから、センターバックとして最後にプレーしたのは、2021年11月のオマーン戦(1-0)となる。冨安不在時にセンターバックを務めていたDF板倉洸(ボルシアMG)が負傷離脱し、センターバックが手薄になっていることからも、冨安のコンディションやセンターバックでの感覚は、今回の遠征の重要なチェックポイントだ。

また、チームとして、スコアに応じて、どのような試合運びを見せるかにも注視したい。6月のチュニジア戦では、先制点を決められた後、チームが点を取りに行くのか、一度守備を落ち着かせるのか、意思統一をし切れなかった。今回の遠征が始まってすぐ、吉田は森保監督の下へ行き、状況に応じたチームの戦い方を事前に統一することを求めたという。

W杯の本大会では、さまざまな状況が想定される。例えば初戦で先制点を挙げた場合、そこからはリードを守るために守備固めに入るのか、あるいは2点目を狙いに行くのか。全員が意思統一できていなくて動きがバラバラになってしまえば、せっかくのリードを守り切れる可能性も低くなる。

より難しいのが、リードされた場合だ。吉田も「先制された試合で、盛り返した試合が少ない」と語っているが、チュニジア戦やブラジル戦だけでなく、アジア最終予選のオマーン戦やサウジアラビア戦といった試合でも、チームは追い付くことができていない。目の前の試合の勝敗だけでなく、全体の勝ち点のバランスも考えなければいけない試合で、点を取りに行くのか、点差を維持するのか、チーム内での意思統一ができていなければ、さらに傷が深くなってしまうかもしれない。ドイツ、スペイン、コスタリカといった相手は、そうしたスキを逃してくれるチームではないだろう。

チーム全体で意思統一ができているか。どの位置までプレスをかけに行き、次の選手たちが連動できているか、そしてどこでボールを奪おうとしているのかは、強豪国と対戦する日本にとって、W杯までに確認しなければならないことだ。

攻め込まれる時間が長くなることが予想されるW杯では、どれだけ効率的に点を取れるかも重要だ。アジア最終予選を含め、なかなかセットプレーで得点を挙げられなかった日本だが、被ファウルが期待できるスピードのあるアタッカーも多いだけに、本大会に向けて磨きをかけておきたいところ。本番前に、手の内を明かすようなことはしないかもしれないが、少なくとも、このセットプレーのキッカーを誰に任せる可能性があるのかは、チェックできるはずだ。

世界最高峰の戦いが近づくなか、確認したいことは山ほどあるが、時間は限られている。まずはアメリカとの90分、日本がどのような顔ぶれで、どのような戦いを見せるか。試合結果以上に、内容に注視したいところだ。(河合 拓 / Taku Kawai)

河合 拓

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加