"核なき世界を目指して"北海道の高校生ら伝える原爆の悲劇..."模型・ラジオドキュメント"次の世代へ繋ぐ

"核なき世界を目指して"北海道の高校生ら伝える原爆の悲劇..."模型・ラジオドキュメント"次の世代へ繋ぐ

  • ホッカイドウニュース
  • 更新日:2022/08/05
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UHB 北海道文化放送

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北海道の高校生たちが考える"戦争"と”核”

世界では今も核による威嚇が続いています。プーチン大統領:「西側諸国は我々が電光石火で反撃することを認識すべきだ」私たちが暮らすマチに原爆が落ちたら…。核の脅威を考えてもらいたいと模型を作ったのは札幌市の高校生。原爆の悲劇を伝えたいとラジオドキュメントの制作に挑んだのは、北広島市の高校生です。北海道被爆者協会 北明 邦雄さん:「北海道にも被爆者がいるということ自体、知らない人が圧倒的に多い」自分たちの問題として考えたい。自分たちのこととして、伝えたい。北広島高校3年 小林 遼世さん ラジオドキュメント:「戦争や原爆について学び、考え、そしてひとり一人が自分の意見をもつこと」

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ウクライナ侵攻や北朝鮮の核…平和を大切さを感じた2022年

197万人あまりが暮らす札幌市。戦後77年、北海道民が作り上げてきた平和な日常があります。健康に暮らせること。大切な人が近くにいる幸せ。2022年はそんな日常の大切さを、多くの人が再確認する年になりました。ロシアによるウクライナ侵攻が続いているからです。30代会社員:「苦しんでいる人がいるのはメディアやインターネットを通じて、より知れてきている。どこかで人ごとではない思いは強い」70代福祉施設:「今のウクライナを見たら本当に悲しくなってくる」小学3年生:「えらい人たちでルールを作らないと(戦争は)やめられない」さらにプーチン大統領は核による威嚇も繰り返しました。プーチン大統領:「西側諸国は、我々が電光石火で反撃することを認識すべきだ」そしてこの人も…。北朝鮮の金正恩総書記は7月、「核抑止力を迅速に動員する万全の態勢にある」と述べ世界をけん制しました。

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もしも札幌で"核兵器"が使われたら…

この時代に何ができるのか。動き出した子どもたちがいます。大きなキノコ雲の下には、変わり果てた札幌市の姿。札幌東陵高校2年の水上響介さんと水本大介さんが、核兵器の脅威を伝えようと作ったジオラマ。JR札幌駅の上空600mで原爆が爆発した想定です。広島では、爆心地の近くにいた人の8割がその日のうちに死亡し、放射線の被害などで同じ年の12月末までに約14万人が亡くなったとみられています。建物のあとに特に大きな被害があったのが爆心地から3km圏。

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「(原爆を)本当に使われたらこういう風になるのかなと思った」

高校生が今回作ったジオラマも同じ想定です。札幌東陵高2年 水上 響介さん:「3kmは広い。中島公園も被害を受けていて、よく知るものが全部3kmで収まっているのだと思った。日常の場所がすぐ壊れてしまうのは怖くて日々のありがたみを実感できた」札幌東陵高2年 水本 大介さん:「最初はジオラマを作るだけで、軽い気持ちで作っていたが、(原爆を)本当に使われたらこういう風になるのかなと思った」世界では1万3000発以上の核兵器があるとされます。ウクライナ侵攻によって危機感が高まる今だからこそ、考え続けたいと思います。札幌東陵高校2年 水上 響介さん:「日本は唯一、原爆を使われた国。戦争を体験したことのない世代だけど、伝えていかなきゃいけないことは明白」札幌東陵高校2年 水本 大介さん:「資料などを見て、私たちが次の世代に伝えていかないと、平和は守り通せないと思う」

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北広島高校放送局ではラジオドキュメントを制作

一方、77年前、あの雲の下で何が起きていたのか伝えていこうとする高校生もいます。北広島高校放送局の伏見太希さんと上野茉優さんです。2人は5月、ラジオドキュメントを制作しました。取材の案内をしてくれたのは、北海道被爆者協会の北明 邦雄さんです。北海道被爆者協会 北明 邦雄さん:「(被爆者の数は)北海道は3月末で217人かな。北海道に被爆者がいること自体、知らない人が圧倒的に多い」北明さんの話を聞きながら原爆の実態を学びます。高校生たちが関心をもったのが、被爆者の子ども、被爆二世です。北広島高3年 上野 茉優さん:「被爆者は他でも題材にされているが、被爆二世のものはなかなか無い」北広島高3年 伏見 太希さん:「原子爆弾という兵器の後世まで続く爪痕がすごく感じられた」作品では、被爆二世の2人にインタビューしました。北広島高校3年 小林 遼世さん ラジオドキュメント:「広島に原子爆弾が落ちました。一面が火の海となり、甚大な被害が出ました。その被害で苦しんでいるのは、被爆者だけでなく、子孫にまで及んでいたのです」被爆二世 川去 裕子さん:「実際のところ体験しているわけではない。体験した人じゃないとわからないとよく言われる」被爆二世 大谷 博さん:「自分たちで平和な未来を築くためにどうしたらいいか考えてほしいとの視点で伝えようと思っています」

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"被爆"の語り部として被爆の実態を後世に

取材を受けた1人、大谷博さん。現在92歳の母親が14歳の時に広島で被爆しました。母親が広島県で被爆 大谷 博さん:「被爆したときはふわっと光に包まれたらしい。何だろうと思って立ち上がった瞬間に吹き飛ばされて、気が付いたら建物が壊れて、下敷きに近い状態だった」18歳まで広島で暮らし、大学進学で北海道にやってきました。当時、札幌市では原爆が話題に上ることはなく、自らを「二世」だと話す機会もなかったといいます。高校生の取材を受け、伝え続ける責任があると改めて感じています。7月、被爆の実態を伝えるイベントにも、語り手として参加しました。母親が広島県で被爆 大谷 博さん:「平和を望む人、大切に思う人がたくさん増えていくように、僕の話が役に立てばと思う」

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「どんな意見でもいいので自分で考えた意見を持ってほしい」

ラジオドキュメントを手がけた北広島高校放送局の生徒たちは。北広島高3年 上野 茉優さん:「原爆についてまず知ってほしくて、それを知った後にどういう意見を持つか。どんな意見でもいいので自分で考えた意見を持ってほしい」誰かの主張ではなく、自分で考えたことを。被害を知って、思いを聞いて。そこからつむいだ、言葉です。北広島高校3年 小林 遼世さん ラジオドキュメント:「現在、ウクライナ侵攻などにより、戦争は決して過去のものではなくなりました。戦争や原爆について学び、考え、そしてひとりひとりが自分の意見を持つこと。それが、私たち高校生をはじめ次の世代が取るべき姿勢ではないでしょうか」

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