事実上、経営破綻した札幌市東区の納骨堂「御霊堂元町」。運営する宗教法人「白鳳寺」はおよそ3億円の借金を抱え、競売にかけられた建物は去年9月、札幌市内の不動産会社が落札しました。
その後も再開の見通しが立たないまま年を越したわけですが去年10月以降、利用者の前から姿を消した「白鳳寺」の代表に新たな動きがありました。
先週土曜日、「白鳳寺」の代表の自宅に一台のトラックが停まっていました。
本吉記者「代表の自宅からは次々と荷物が運び出されています」。
「ベッドでしょうか大きな家具も運び出されています」。
去年10月以降、姿を消した代表。
この日も業者がカギを開けて中に入りましたがそこに代表の姿はありませんでした。
代表が住んでいたのは高級住宅街に佇む家賃21万円の一戸建て。
納骨堂が経営破綻状態となってからもこの住宅を借り続けていました。
新たな引っ越し先も市内の豪邸とみられています。
去年11月にホームページ上で入院中だと明かして以降、音信不通となっていた代表ですが年末、札幌市に2度電話があったといいます。
「いまは退院しています。どこにいるかは言いたくありません。」
市の担当者によりますと代表は年末に会見を開くつもりだと話したそうですが結局、実現することはありませんでした。
そして、25日納骨堂に利用者の姿がありました。
建物を落札、所有する不動産会社との座談会に参加するためです。
座談会では今後の運営について意見が交わされているとみられています。
不動産会社は納骨堂の運営を引き継ぐ意思を示していますが札幌市が認めるかは不透明のままです。

(c)HTB