2022年のバイク事情 第40回 ヘルメットを買うときのポイントは? 【ヘルメット実態調査・中編】

2022年のバイク事情 第40回 ヘルメットを買うときのポイントは? 【ヘルメット実態調査・中編】

  • マイナビニュース
  • 更新日:2022/09/23
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ライダーにとって欠かせないアイテムが「ヘルメット」。日本の法律では被っていなければ違反になりますし、転倒や事故など、万が一の際には一番大事な頭部を守ってくれる必須の安全装備品です。

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どんなライダーでもヘルメットを買うわけですが、『被れれば何でもいい』という人は少数派でしょう。今回は、マイナビニュース会員のライダー達に聞いた「ヘルメットを買うときのポイント」を紹介します。

■「二輪免許所持率」と「ヘルメットへのこだわり」

まずは、マイナビニュース会員の「自動二輪免許の所持率」と「ヘルメットへのこだわり」に関する回答を紹介しましょう。
○Q.あなたは自動二輪免許を持っていますか?

はい ―――45.3%
いいえ ―――54.7%

現在の中高年が青春時代を過ごした80~90年代は空前のバイクブーム。そのためか、4割以上の方が自動二輪免許を所持していました。若年層の事故が社会問題となったこともあり、それまで許されていた50ccにもヘルメットの装着が義務化されたのが1986年。バイク乗りには必須となったアイテムですが、そのこだわり具合はどうでしょうか。
○Q.あなたはバイクのヘルメットにこだわりがありますか?

はい ―――77.5%
いいえ ―――22.5%

ヘルメットにこだわりを持つ人は四分の三以上と、かなり多い結果になりました。街中やツーリング先で見かけるライダー達も、帽体やシールドがキズだらけ……などということはほとんどなく、とてもきれいに磨かれたヘルメットを被っていますね。
■最初に決めたメーカー一筋? 別のメーカーも気になる?
○Q.今まで購入したヘルメットのメーカー数を教えてください。

1社 ―――25.6%
2社 ―――42.0%
3社 ―――23.9%
4社 ―――3.1%
5社以上 ―――5.4%

ずっと1社のメーカーを選び続ける方は25%以上。その多くは、バイクに乗ると決めたときから「アライ」や「ショウエイ」の国内二大メーカーに絶大な信頼を寄せていたのではないでしょうか。もっとも買い替えが多かったのは2社の4割超で、それ以上を含めると半数以上の方がメーカーを変えていることになります。

初心者のときは何も分からず安価なヘルメットを買ってしまい、バイクに詳しくなるにつれて一流メーカー製に買い替えたりすることもあるでしょう。国産のスポーツバイクからハーレーなどのアメリカンやトラッカー系に乗り換えた際、「アライ」や「ショウエイ」のオンロードタイプから「BUCO」や「BELL」のクラシックタイプに買い替えた方もいるのではないでしょうか。
■安全と信頼性が一番だけど、軽さや価格も大事
○Q.ヘルメットを選ぶ時、重視していることを3つまでお選びください。

安全・信頼性 ―――75.6%
軽さ ―――46.0%
価格 ―――43.8%
形状のデザイン ―――37.5%
グラフィックのデザイン ―――13.1%
内装のフィット感 ―――35.5%
エアダクトやインナーシールド、空力などの快適機能・装備 ―――9.9%
その他 ―――1.1%

人間の身体で一番大事な頭部を守るものだけに、やはり四分の三以上の方が「安全性・信頼性」を重視していました。また、半数近くの方は「軽さ」にもこだわっています。たった数百グラムの違いでも、長時間で首や肩への負担が大きく変わってくるため、安全なライディングという点でもメリットがあるはずです。

また、ヘルメットはライダーの第二の“顔”でもあるため、形状のデザインも大切。例えばアメリカの「SIMPSON」などは一目見ただけで強烈なインパクトをあたえますね。そのほか、最新の特殊素材を使ったり、限定販売モデルなどで10万円を超えるようなものもありますが、こういった高価なヘルメットを買う方はごく少数でしょう。
■メーカー推奨は3年だけど、実際の買い替えタイミングは?
○Q.あなたがヘルメットを買い替える時の主な理由を教えてください。

傷がついた・壊れた ―――39.2%
長期使用で安全性に不安があった ―――31.8%
バイクやウェアを買い替えたため ―――15.9%
ヘルメットの好みが変わった ―――12.5%
その他 ―――0.6%

傷がついたり壊れたりしたほか、長期使用で安全性に不安を抱いた方の買い替えが半数以上を占めました。一流メーカーのヘルメットであれば、シート位の高さから落とした程度では問題ないようですが、転倒などで強い衝撃を受けた場合、ヒビや割れがなくても帽体性能は大幅に低下していることもあります。

また、外で使うものですので、見た目はキレイでも熱や紫外線、オゾンなどで帽体や緩衝材の性能が徐々に落ちてきます。長い間被っていなかったヘルメットは内装スポンジなどが加水分解でボロボロになったりもしますね。大手メーカーはSGマーク(製品安全協会の被害者救済制度)の有効期限などから、使用3年以内を目安に交換することを推奨しています。
■安すぎれば不安、高すぎても買えない……ヘルメットにかける予算は?
○Q.ヘルメットを買うときの予算を教えてください。

1万円位まで ―――12.8%
2万円位まで ―――22.2%
3万円位まで ―――32.7%
4万円位まで ―――11.6%
5万円位まで ―――15.3%
6万円位まで ―――2.8%
それ以上 ―――2.6%

予算として一番多かったのは3万円くらいまでの32.1%でした。オートバイのヘルメットは、数千円で買える原付向けの半キャップから、国際的なレースでも使用可能な10万円以上の本格的フルフェイスのほか、高級ブランドとコラボ品した更に高価なプレミアムモデルまで多数あります。一般的なライダーの場合、2万~5万円が現実的な予算ではないでしょうか。

3万円あれば、一昔前なら「アライ」や「ショウエイ」のミドルレンジ製品が用品店のセール時などで買えることもありましたが、コロナ禍のバイク人気でヘルメットの需要も増え、人気モデルは品薄状態が続いています。現在は原材料や製造費、輸送費の高騰によって価格も上昇していますので、購入を考えている方は早めに手を打っておいたほうがよさそうです。
■ネットで何でも買える時代だけど、やっぱり現物を見たい!
○Q.普段、ヘルメットをどこで買うか教えてください。

実店舗 ―――78.1%
ネット通販 ―――15.9%
ネットオークション ―――3.7%
友人や知人から ―――2.0%
その他 ―――0.3%

今や手軽なネット通販で何でも手に入りますが、やはりヘルメットは実店舗に出向いて買うという方が8割近くを占めました。過去に同じメーカーのモデルを使っていたとしても、モデルチェンジした内装のフィット感や重量、各部の細かなディテールは実物を被ってみないとわからないものです。

また、初心者の場合は最適なフィット感が分からなかったり、人によって頭や頬の形は微妙に違います。大きな販売店ならヘルメットに精通したスタッフがいますので、アドバイスや個別の内装フィッティングサービスもしてくれるので安心できますね。
■『こんなはずでは…』多くの人が失敗した購入経験とは?
○Q.ヘルメットを買って失敗した経験を教えてください(複数選択可)

実際に使ってみたらサイズが合わなかった ―――22.7%
バイクやウェアのデザインと合わなかった ―――22.7%
重くて首が疲れた ―――38.4%
風切り音が大きかった ―――22.4%
装備が使いにくかった ―――15.3%
壊れたなど、製品に問題があった ―――8.0%
その他 ―――0.3%
特になし ―――20.5%

もっとも多かった失敗談は『重くて首が疲れた』というケース。ヘルメットの重さは一般的なフルフェイスやジェットで約1,300~1,500g、システムタイプではチンガードを跳ね上げる機構のため200~500g増しになります。同様の理由で、流行りのインナーバイザー付きも若干重くなるはずです。

わずか数百gの重さですが、いままで軽いヘルメットを被っていた人の場合、慣れないうちは長時間のライディングでジワジワと首に負担がかかってきます。風圧の抵抗や風切り音などは風洞実験やコンピュータ解析によって改善が進んでいますが、ビンテージ・テイストを残したヘルメットでは難しいかもしれませんね。
■やはり店舗で実物を手に取り、プロのアドバイスを聞くのが一番!

ヘルメットはバイクに乗る時以外はほとんど役にたたないものですが、それでも万が一の安全性は重要。だから数万円出しても信頼できるブランドを選ぶ方がほとんどでしょう。ネット通販で何でも買える時代ですが、それだけのお金を出すからには、実際に被って納得するのがよいですね。

失敗談の中でもっとも多かった「重さ」については、店舗で被って『少し重いかな?』という程度だったのに……という方も多いはず。店舗の試着はせいぜい数分ですが、実際のライディングでは数十分から1時間以上も被り続け、風圧や加減速のGも加わるので、数百グラムの重さがジワジワと首に負担をかけていきます。大きすぎてブカブカでも同様のことが起き、小さすぎれば頭痛に悩まされますので、ヘルメットに精通したスタッフにアドバイスしてもらうのが一番よいでしょう。

次回は『こんなヘルメットが欲しい!』というマイナビニュース会員のライダー達の意見を紹介します。予想を大きく超える多数の要望の中、一番多かったものは何だったのでしょうか?

調査時期: 2022年9月7日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1002人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

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