【野球】元ソフトバンクの京大・近田助監督の指導者としての思いとは

【野球】元ソフトバンクの京大・近田助監督の指導者としての思いとは

  • デイリースポーツ online
  • 更新日:2020/09/25
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京大野球部・近田助監督

春のリーグ戦が中止となった関西学生野球は5日に開幕し、京大は12日の第2節から登場した。関大に連敗スタートとなったチームにあって、ベンチで奮闘したのが新たに9月から助監督に就任した元ソフトバンクの近田怜王氏(30)だ。

12日の1回戦では、七回まで2点をリードしながらも八回に5点を失い逆転負け。それでも試合後、近田助監督は「負けましたけど収穫のあった試合でした」と前を向いた。京大は、昨秋に現在の6大学になってからのリーグ戦で最高順位となる4位。躍進する生徒への思いは強い。

近田助監督は高校時代、報徳学園のエースとして春夏合わせて3度甲子園に出場。08年ドラフト3位でソフトバンクに入団したが、1軍での登板はなく、12年に戦力外通告を受けて退団。同年にJR西日本に入社して野球を続けたが、15年に現役を引退した。

「将来、指導者として生計をたてたいという目標があった」と話すように、17年からボランティアで京大野球部の指導にあたっていた。その中で、地域貢献活動の一環として9月から出向という形で助監督に就任。これまで週に1、2度しか指導できなかったところが、9月からは野球部に張り付けるようになり、より細かな技術指導に取り組めるようになったという。

「週に1、2回の練習では、なかなかピッチングは(教えこめなかった)…ピッチングというのはすごく繊細なので。ですので今回、本当の意味で自分も勉強しながらですが教えていければ」

例えば、自分はプロの世界を経験してきているから、といったような上の立場から物を言う考えは一切ない。「大学生と言えども、1人の大人なので。会話しながらやっていくことをすごく意識しているので。対大人としての会話は大事だと思っていますから」。描く指導法には、自身のキャリアを重ね合わせていた。

「チームの目標はもちろん優勝ですが、負けた悔しさをどう生かせるか。なかなかうまくいかないことや、負けを知っている人が上に立ったときに、人を思いやれる。教育の一環だと思っています」

9月に出向となるまでは、JR西日本の神戸線の車掌業務などで汗を流していた。「今までは仕事をして次の日の朝に練習に来たりとかをしていたので、今の方が体は楽です(笑)」。プロ野球の世界で思うような活躍ができず、挫折を味わうことがあっても、そこですべてが終わるわけではない。新たなステージで過去の経験を生かし、生徒と共に上を目指した戦いに身を投じていく。(デイリースポーツ・道辻歩)

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