◇セ・リーグ 広島―阪神(2022年6月23日 マツダ)

<広・神>6回2死二塁、梅野の打球をさばき、三塁に送球してオーバーランした二走・糸井を刺す菊池涼(撮影・北條 貴史)
広島の菊池涼介内野手(32)が、冷静な判断で、チームのピンチを救った。
同点で迎えた6回の守備だった。2死二塁で、梅野の当たりは二遊間への深い当たり。一塁への送球は間に合わないタイミングだったが、菊池涼は二塁走者の糸井の動きを見逃さなかった。
三塁を大きく周ったのを見ると、間髪入れず、三塁へ転送。糸井はタッチアウトとなり、ピンチの芽を摘んだ。
広島は5回に上本の2点適時打で同点に追いつき、迎えた試合中盤。先発のアンダーソンから、6回に2番手・森にスイッチしたタイミングで失点を防ぐ値千金のプレーともなった。
菊池涼は13年から21年まで9年連続でゴールデングラブ賞を獲得した名手。20年には二塁手として、シーズン無失策で終える「守備率10割」の金字塔も達成している。