子供のためのルーブル美術館(22)月夜の港、ノルウェーとフランス/オルセーのマネとルーブルのバルケ

子供のためのルーブル美術館(22)月夜の港、ノルウェーとフランス/オルセーのマネとルーブルのバルケ

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  • 更新日:2023/11/21

今から180年前の夜の海

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バルケはノルウェーの自然がどんなに美しいか みんなに伝えたくて
野生的で美しいノルウェーの海を描きました。

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バルケの描く港は 月の夜

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雲がうっすらかかって
月も海もゆらゆらゆれます。

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見て、
ここの切り立った崖はあんなにするどい。
月のひかりに照らされて岸辺の人たちが見えてきた
海の音まで聞こえてきそう。

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今度は フランスの港で

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マネは たくさんのヨットと

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ブルターニュの洋服の白いぼうしをかぶった女の人たちを描きました。
魚をとりに海に出た家族の帰りを 港で待っています。

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月のあかりで みんなのぼうしはもっと白くひかりました。

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Peder BALKE  ペーダー・バルケ
Vue de Trondheim(Norvège actuelle)1847
トロンハイムの眺望 ノルウェー

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Peder BALKE  ペーダー・バルケ
Vue du Cap Nord (île de Mageroya en Norvège)1847
北岬からの眺め ノルウェー

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Edouard Manet  エドゥアール・マネ
Clair de lune sur le port de Boulogne 1869
ブーローニュ港の月の光

ノルウェーの風景画・海洋画家ペーダー・バルケ(1804~1887)は、ロマン主義運動の精神的な源流である自然主義と、同時代の画家にはめったに見られない表現力を融合させた。バルケは、当時は北部の内陸地帯にあった質素な環境に生まれ、職人としての修業を積んだ後、ヨーロッパの伝統的な画家を目指し、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒやヨハン・クリスチャン・ダールらと交流した。1840年代以降、バルケはノルウェーの野生の美しさを伝えるため、より個人的な方法を模索し、劇的で幻覚的ですらある絵画を制作した。バルケは1870年代を最後に絵を描くことをやめたようで、20世紀まで忘れ去られていた。しかし近年、芸術家、コレクター、研究者の間で再認識されている。

https://en.m.wikipedia.org/wiki/Peder_Balke

https://collections.louvre.fr/ark:/53355/cl010067102

https://collections.louvre.fr/ark:/53355/cl010067103

http://www.musee-orsay.fr/fr/oeuvres/clair-de-lune-sur-le-port-de-boulogne-835

お読みいただきありがとうございました。
今回はルーブル美術館所蔵作品のバルケとオルセー美術館のマネの作品を併せてご紹介しました。
月の光モノクロームの神秘の世界、国は違えど表現力のある2人の画家ならではの夜の港、いかがでしたでしょう。

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