【ツーリングガイド】走りどころも満載の島根

【ツーリングガイド】走りどころも満載の島根

  • BikeJIN WEB
  • 更新日:2021/11/29
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大自然に抱かれる幸せを感じて走る

今回は東京羽田〜萩・石見空港を結ぶANAでひとっ飛び。1時間40分のフライトで午前中に島根入りだ。最近話題となっているホンダのレンタルバイクシステム「ホンダ・ゴー」を利用してC B400SBを予約した。今回は高速道路を長時間走る予定はないし、自分は島根県の土地勘がないけど、周りたいスポットは多い。だから小回りが利くバイクを選んだ。

ホンダドリーム島根でバイクを受け取る。WEBで登録を済ませてあるので煩雑な手続きは不要で、スマホで支払いを済ませるだけ。バイクの説明を受けてすぐにスタートできる。斎藤店長とC B R 1000RR乗りのサービススタッフ和﨑さんから、島根のツーリング事情をうかがって出発した。

まずは本誌でも紹介したことがあるオートバイ神社へ向かう。道中に、かなぎウエスタンライディングパークの看板が出ているのでそれが目印になる。パークの向かい側の山を登ると神社だ。今回の取材旅の安全を祈願した。このように寄り道をしながら国道9号を北上して出雲、松江方面に向かっていく。

メインカットで紹介しているのは、島根県のほぼ真ん中にある大山隠岐国立公園の三瓶山(さんべさん)。「出雲国風土記」の国引き神話に登場する山だ。6つの峰が連なる活火山で、登山やキャンプを楽しめるフィールドだ。三瓶山といえばココという有名なポイントが西の原。広大な草原の中に山が2つ並ぶさまは個性的。周辺のワインディングも爽快なのでバイクツーリングならぜひともルートに加えたい。

庭園日本一、そして横山大観の作品の所蔵で有名な、安来市にある足立美術館に向かう途中で走った広瀬荒島線は楽しい道だった。山間を走る普通の県道だが、制限速度で十分楽しいワインディングだ。登り区間では400㏄だとソコソコ高回転域も使うので、それも楽しめた理由だと思う。C B 400SBは言わずと知れた、ホンダの4気筒エンジン搭載の名車だ。音量こそしっかり押さえられているが、集合マフラーから発せられる排気音は明らかにスポーティなホンダサウンドそのもので、フォーンと軽やかに回転が上がっていくときは夏の鈴鹿サーキットを思い出させるものだった。

第一番金城 オートバイ神社

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安全を祈願するライダーたちが訪れる人気スポットで、展望台からの景色は必見。オートバイ神社がある山の入り口には、乗馬を楽しめる「かなぎウエスタンライディングパーク」があり、お守りやステッカーなどが販売されている。

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DATA
島根県浜田市金城町久佐イ1390-8
TEL:0855-42-2222
営業時間:10:00〜15:30
定休日:月曜、火曜(祝日は営業、翌日休み)
入館料:2300 円
http://www.iwamifukushikai.or.jp/riding/

庭園日本一!足立美術館

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03年から17年連続で庭園ランキング日本一に輝いており、その来場者数は国内外から年間50万人以上。日本画家、横山大観作品の所蔵で知られ、日本庭園と日本画の調和が足立美術館創設以来の基本方針だという。四季折々の日本庭園の美しさと、趣向を凝らした日本画の企画展で年間を通して楽しめる美術館だ。

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DATA
島根県安来市古川町320
TEL:0854-28-7111
開館時間:9:00〜17:30(10〜3月17:00)
定休日:なし
入館料:2300 円
http://www.adachi-museum.or.jp/

興味のない県から移住候補地筆頭に

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国道9号を北上している途中、イチジクで有名な多伎に道の駅「キララ多伎」がある。そこで9号を左にそれて、くにびき海岸道路に入る。すると左手に白い砂浜を見ながら、正面には目指す出雲の半島が見えてくる。晴天に恵まれたため、まるで夏のようなキラキラ輝く海を見ながら走る。この道はホンダドリーム島根の和﨑さんに教わったルートだ。「ナビ任せにすると国道9号に行っちゃうから。海沿いを行かないともったいないよ」の言葉通り。ココを逃していたら本当に残念なことだ。みさきうみねこ海道と名のついた県道29号に入ると間もなく稲佐の浜だ。この辺りから、いよいよ神話の舞台に突入だ。

旧暦の10月、今の11月中旬過ぎ当たりに、全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる。だから神無月と呼ばれる。対して出雲は神様が集まるので神在月だ。そしてその期間はお出迎えからお見送りまでのお祭りが行われる。神々は稲佐の浜から上陸して、出雲大社に向かう。その道は「神様の通り道」となっていて表示も見られる。普段は信心深い方ではないが、なんだかワクワクしてくる。

先端にある日御碕灯台まで足を延ばして一休み。売店の店先に地魚の干物が並び、試食用に焼かれた魚の香ばしい香りが食欲をそそる。海鮮丼の呼び込みを振り切って、灯台に続く小道を歩く。

少々話が脱線するが、出雲はシンガーソング専業主婦、竹内まりやさんの故郷だ。彼女は曲の中で、幼いころアメリカンポップスのヒット曲を口ずさんで歩いたことをうたっているが、こんな道だったんだろうと思う。慶應義塾大学に通いながら留学経験を持ち、歌手としてキャンパスライフを題材としたアルバムをリリース。アイドル歌手並みにヒットチャートを賑わせていた。当時は都会のお嬢様だと思っていたがある時、島根県の老舗旅館の娘さんで、出雲大社のすぐそばで生まれ育ったと知った。今回の旅まですっかり忘れていたが、島根県の旅が決まった時に思い出してプレイリスト「まりやさん」を制作。いつもはその地方を題材にした歌、出身のアーティストの作品などのオムニバスなのだが、今回は全編竹内まりや作品となった。生きることへの感謝を綴った「いのちの歌」はこの地で生まれ育った彼女だからこそ書けた名曲だとあらためて感じた。

美しい自然、厳かな神話の世界、そして思いやりあふれる人々との触れ合いを通して、島根県に対する僕の印象は激変した。興味のない県から、住んでみたい県の筆頭に躍り出たことを告白しておく。

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日御碕灯台

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稲佐の浜

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出雲大社

出雲大社は縁結びの神様。しかし、縁とは恋愛や結婚だけでなく、人やモノと出会うこと、生きることのすべてが縁結びということらしい。観光スポットを周っていくと、おぼろげに見えてくる。

【ツーリングガイド】 島根 トップ

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