止められない衝動。心の風邪を引いた私は、買い物依存症予備軍だった

止められない衝動。心の風邪を引いた私は、買い物依存症予備軍だった

  • かがみよかがみ
  • 更新日:2023/01/25
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つい最近まで、とても晴れやかな気分で生活をしていました。今まではひたすら家にこもって何も出来ずにいたけれど、大好きだった洋服にも興味が出始めたり、どこかに出掛けてみたり。なんとなくだけど、前向きに考えられる機会が増えていました。

「汚い字」と揶揄った数日後、同じ書道教室に通う子が話しかけてきた

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いつしか心の中で「ようやくうつ病から抜け出せたのかもしれない。きっと健康になってきているんだ」そんな風に思えることが増えていました。

しかし、私は気づいていなかったんです。いつも通っている心療内科の先生が「うつ病は心の風邪だから、油断せず、ゆっくり体を休めてね」と言われていたことを。

ここ最近の行動はどこか過剰で、極端なところがありました。

服への関心が戻ったことで、どんどん購買欲が溢れて止められない瞬間がある。何かお金を使わないと心が満たされない、そんな気持ちになる瞬間が何度もありました。

けれど、なんでも買えるほど裕福ではないから、暇さえあれば百均に行ったり、どこか安くてお金が使える場所を探すことが増えていきました。

なんとなく違和感を感じてはいたけれど、止められない衝動が怖くなってしまうことさえあったのです。

ブランド品が欲しいわけでもないし、何か大きな買い物をしたいわけでもない。ただ、満たされない何かを物欲で満たそうとしている。そして買いたい衝動が抑えられない時は、決まって寂しかったり不安だったり、気持ちにポッカリと空いた穴を、物で埋めようとする瞬間だったのです。

この気持ちはなんだろうと考えても、答えは見つかりませんでした。

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ある時、SNSでこんな記事を見かけたのです。『買い物依存症に苦しむ主婦たち』というような大きな見出し付きの記事を。いつもならスルーしてしまう記事なのに、気づいたら真剣に読み進めていく自分がいました。

買い物依存症に苦しむ主婦の中には、買いたい衝動が抑えきれずに、必要ないものまでどんどん買ってしまう。いつしかお金も底をつき、中には窃盗をしてしまう人もいるのだと。

この文章にドキッとしたと同時に、重なる部分を感じていました。

彼女たちも満たされない心の隙間を、買い物をすることで埋めている。そこに、なんだか重なる部分があったんだと思います。

もうとっくに元気になっているとばかり思っていました。外にも出掛けられるし、洋服への興味も戻ってきた。私は、昔の姿を取り戻し始めているんだって。

けれど、全然違ったんです。一度引いてしまった風邪は、そう簡単に治ることはなく、良くなったり悪くなったりを繰り返しているだけだと。

良くなったと思い始めた時期は、正式に退職が成立して仕事を辞めた辺りでした。しかし、前の職場に電話する機会があるときや、生活に不安を感じた時、そして誰かと比べて自分自身を惨めだと思う時に、心の風邪がまた顔を出していることに気づいたのです。

この記事を読んでいなければ、もしかしたら気がつかないうちに「買い物依存症」になっていたかもしれません。そしてこの先も、その可能性がないとは言い切れません。何より、どうしても満たされない心があることに気づけたことが一番大きかったんです。

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私はすぐに夫に相談をしました。

そういう依存症があること。私もなっているかもしれないということ。夫は「金額が少額だし、依存症になるほど買ってないから、そこは大丈夫だよ。でももし、何かあればその時は一緒に買い物に行こう。不安があるなら、少しでも取り除けるように一緒に考えていこう」そう提案してくれました。

うつ病になってから、今まで考えたこともない心の変化を感じています。その一つが「買い物依存症」なのかもしれません。

けれど私は、今のところ買い物依存症予備軍として止まっている状態です。

いつその欲が爆発してしまうのか、自分では抑えきれないものになってしまうのではないか、そういう不安と向き合わなければならない。

これから先、心の風邪と向き合う日々はしばらく続きそうですが、色々な角度から知っていくことが、うつ病と向き合う第一歩だと信じて。

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オリエンタル納言

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