4年ぶりの開催となった県高校総体・総合開会式。大会に出場する3000人以上の選手たちが会場に集まりました。
【写真を見る】沖縄県総体開幕 バドミントン競技では2連覇の王者と1年生女王が誕生 【全力部活】
選手宣誓 沖縄工業・ウエイトリフティング部 新城光人選手「宣誓、われわれ選手一同は、これまで多くの制限がある中、強い気持ちを持ち続け、練習をがんばってきました。日頃から私たちを見守ってくれている保護者・先生方に感謝の気持ちを込めて最後までやり抜くことを誓います」
全国の舞台をめざして高校アスリートの集大成の舞台に31競技8464人の選手たちが挑みます。
北中城高校「北中城高校、優勝するぞ、おー」
名護商工高校「名護商工、ファイト、オー」
浦添高校「浦添高校、高校総体、バンミカセ、浦添魂」
高校総体の戦いはすでに始まっています。先行開催のバドミントンで24日に行われたシングルス。
去年1年生ながら、県総体を制したコザ高2年の松茂良琉斗(まつもら りゅうと)。同じく県総体で優勝経験を持つ外部コーチの父・興太(きょうた)さんから、こんな言葉をもらっていました。
前年王者 松茂良琉斗選手「今年は三冠を狙っていたんですけど、団体戦・ダブルスで優勝することができなかったので、シングルスだけでも優勝目指して頑張っていこうと励まされました」
シングルス決勝は団体戦とダブルスを制し3冠目を狙う、那覇国際3年の上地翔汰(うえち しょうた)との対戦。
スマッシュだけでなく、長いラリーも守りを固め、強打からのフェイントでネット近くに落とすドロップショット!緩急をつけた戦いで松茂良が1セット目を奪います。
一方3年の上地は、団体・ダブルス・シングルス全ての決勝まで、大会5日間でおよそ20試合を戦い抜いていました。
団体とダブルスの2冠 上地翔汰選手「きついっすね、もうヤバいっすね、ビデオ撮られているけど(笑)気合で行ってきます。ラスト、ラストだあ」
最後の県総体を楽しみながら、常に全力を出し続けてきました。
2連覇か3冠達成か―。互いの意地がぶつかる2セット目は、松茂良が連続得点でリードを広げていきます。上地も粘りのプレーを見せますが、すぐさま取り返す松茂良。
初戦から1セットも落とさない圧倒的な力を見せた松茂良が、父を超える大会2連覇を達成しました。
Qもうお父さんの優勝は超えましたね、2連覇で
父・興太さん「すごいですね。全国で僕はベスト32なので、それを超えてもらわないと、頑張ってもらいます」
県総体2連覇 松茂良琉斗選手「お父さんも高校生の頃は全国ベスト32だったということなので、自分はそれを超えられるように頑張っていきます」
一方の女子決勝は1年生対決。去年の中体連と同カードとなった決勝は球陽高校の銘苅花音(めかる かのん)が那覇の島袋麟(しまぶくろ りん)との接戦を制し第1セットを奪います。第2セットも序盤は一進一退の攻防となりましたが、中盤に銘苅が引き離します。
様々な打ち方を使い分け、持ち味が発揮できたという銘苅。高校デビューを初優勝で飾り、進学校・球陽高校での高校生活の目標をこう語りました。
1年で県総体を制覇 銘苅花音選手
「一番は勉強も競技もどっちもやると決めたので、どちらも、こう言っちゃなんですけど、一番を取れるように頑張りたいです」