三笘薫「俺も代表に」日テレ三浦成美と最強幼なじみ

三笘薫「俺も代表に」日テレ三浦成美と最強幼なじみ

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/02/22
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幼少期の川崎F・MF三笘(上)と日テレMF三浦

新人で昨季ベストイレブンに輝き、今季初戦だった20日の富士ゼロックス・スーパー杯でも2得点を挙げた川崎フロンターレ・MF三笘薫(23)には、最強の幼なじみがいる。なでしこジャパン(女子日本代表)MF三浦成美(23=日テレ)だ。物心つく前から家族ぐるみで交流があり、互いの存在を刺激に同じサッカーの世界で高め合ってきた。26日に開幕のJリーグで勝負の2年目に挑む三笘と、女子プロのWEリーグ初年度を迎える三浦が、初の対談で互いの素顔を明かした。【取材・構成=杉山理紗】

20年来の幼なじみが、それぞれの道を歩み、ともに世界と戦うサッカー選手になる。そんな漫画のような物語が、本当にあった。

三笘と三浦は、ともに97年に生まれ、川崎市で育った。同じ幼稚園に通う3歳年上の兄たちを介して仲良くなり、2人も同じ幼稚園に入園。年中時はきりん組で一緒になり、家族ぐるみの付き合いに発展した。

三笘 僕たち家族が成美の家に行くことが多かったです。成美の3歳下に弟(筑波大2年の雅人さん)がいて、5人でサッカーをしていました。一緒にキャンプに行ったり、家族でご飯を食べたり。たいてい、すし屋なんですけど。

三浦 なつかしい!! 回転ずし。

三笘 恒例だったね。

幼稚園時は同じスクールでサッカーをしていた。三笘は三浦を「女の子で一番うまかった」と振り返る。

三笘 成美はボールを触るのが好きで、攻撃的なタイプ。体も大きくないので、真ん中で動ける今のボランチは、合っているんじゃないかな。

三浦 薫は今のプレースタイルより、ボランチっぽいイメージがありました。技術はダントツで、パスも出せてボールも持てる選手だったけど、大学でより突破できる選手に進化して、今がある。昔は今ほどガンガン行くイメージはないですね。性格面は全然変わらない。どちらかというとお兄ちゃん的な感じで、頼りがいがあります。

三笘 いいね、そういうの(笑い)。成美は負けん気があって、わんぱくで、子どものままです。大人になってほしい部分もあるけど、そこも含めてかわいいやつです。

三浦 成長してるから(笑い)。

その後は別々のチームで技術を磨いてきた。三笘は小学生で川崎Fのジュニアに入り、三浦は中学入学時から日テレの下部組織メニーナに入った。年を重ねても友情は変わらず、思春期になっても、互いに何でも話せる間柄だった。

三浦 高め合える、大きい存在かな。薫は常に1つ上をいって、いつも刺激をもらいます。ライバルという感情は全然ないですね。「薫も頑張っているから、頑張ろう」みたいな。

三笘 僕もライバルと思ったことはなくて、どちらかというと同志。大学のときから成美は代表に入っていたし、ワールドカップ(W杯)に出ているので、こっちのほうが刺激、受けまくりです。「俺も早く代表に入りたいな」とか思っていました。

互いの存在を刺激に、ともに日の丸を背負う存在に上り詰めた。三笘は1年目の昨季、ブレークを果たしたが、その努力を知る三浦に驚きはない。

三浦 去年の薫はすごい活躍だったけど、普段の生活を見ていたら必然という感じです。「まだまだ」という向上心が常にあって、毎日手を抜かずにやっている。あと、周りの人をすごく大事にしているところは、尊敬しています。

三笘 めっちゃいいこと言うやん(笑い)。成美も常に良くしようと、僕にいろいろ聞いてきます。ボランチでうまくいっていないときに相談を受けて、フロンターレを例にアドバイスしたこともありました。向上心と好奇心があって、友だちも家族も大切にする、その優しさは昔から変わらないと思います。

2人は今年24歳になる。年男、年女として迎える新シーズンは、それぞれにとって大切な1年になる。

三浦 新しくWEリーグが始まり、プロとしてスタートすると、今まで以上に責任や個人の存在が大きくなると感じます。チームメートの移籍も多かったので、より大きい存在にならないといけないと思います。ベレーザは歴史あるチームとして、優勝しないといけない。楽しみと覚悟が大きいです。

三笘 僕はよく「2年目のジンクス」と言われるけど、そういうのをはねのけて、去年以上の活躍をしたいと思います。日本代表やオリンピック(五輪)代表に選ばれたら、もっと世界が広がると思うし、今年はACLもあって、Jリーグとは違う新たな刺激で成長できるとも感じています。一番大切なのは、ケガをしないで試合に出続けることですね。女子リーグもプロ化されて、サッカー人気という点で注目されるのはすごくうれしいし、そうなってほしいです。僕も成美も、サッカー界を引っ張る存在になれるよう、頑張りたいですね。プレッシャーかけました(笑い)。

2人の関係は、これからも変わらない。身近な存在の活躍をエネルギーに変えて、成長を続けていく。

◆三笘薫(みとま・かおる)1997年(平9)5月20日生まれ、川崎市出身。川崎Fの下部組織からトップ昇格を断って筑波大に進学し、卒業後20年に川崎F入り。同年13得点12アシストで優勝に貢献して、ベストイレブン受賞。東京五輪世代日本代表。178センチ、71キロ。血液型O。家族は両親と兄。

◆三浦成美(みうら・なるみ)1997年(平9)7月3日生まれ、川崎市出身。日テレの下部組織メニーナから、16年にベレーザ昇格。各年代別代表に名を連ね、18年6月になでしこジャパンデビュー。19年女子W杯フランス大会では、全試合に出場した。国際Aマッチ20試合0得点。156センチ、47キロ。家族は両親と兄、弟2人。

◆WEリーグ 日本初の女子プロサッカーリーグ。初年度は11チームが参加。4月24日にプレシーズンの大会が始まり、9月に開幕の予定。昨季までの国内女子トップリーグ「なでしこリーグ」はJリーグと同じ春秋制だったが、WEリーグでは欧州と同じ秋春制を採用している。

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