なぜ「昴」は「すばる」と読む?意外と知らない意味と語源

なぜ「昴」は「すばる」と読む?意外と知らない意味と語源

  • @DIME
  • 更新日:2020/11/23
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『昴(すばる)』は、響きのよさや漢字の持つイメージから名付けに人気の高い漢字です。しかし漢字は、イメージが実際の意味と異なることもあります。名付けの候補にする際には、本来の意味や語源、間違えやすい似ている漢字などを把握しておきましょう。

昴の意味と語源は?

名付けにふさわしい漢字かどうかを判断するには、本来の意味や語源を知ることが大切です。どのような意味や語源のある漢字なのかを紹介します。

プレアデス星団を指す漢字

昴は『プレアデス星団』の日本語名で、おうし座の一部である星団のことです。主に冬に観測でき、5~6個の星の集まりに見えますが、実際には数百個の星が不規則に並んでいます。望遠鏡で見ると青白く光って見えることから、比較的若い星団であることが分かっています。

肉眼でも観測できるため、昔から人々に親しまれてきた星団の一つです。平安時代を代表する随筆『枕草子』に記載されていることでも、広く知られています。もっと古い時代の書物である『古事記』や『万葉集』にも登場していることから、古くから日本人になじみのある存在といえるでしょう。

現在も、企業名・ブランド名・雑誌名・作品名などに幅広く使われています。

「昴」を「すばる」と読む理由

もともと中国では、プレアデス星団を『昴(ぼう)』と呼んでいました。そのため、日本に漢字が伝来した際に、同じ星団のことである『すばる』にこの漢字が当てがわれたのです。

昴の漢字の成り立ちは、『十二辰(じゅうにしん)』にあるとされています。古代中国では、星の位置から年月・時間・方角が決められていました。それらを『十二支』を使用して表していたのです。

12個に分けられた方角のうち『卯(うさぎ)』の方角に位置する星座に、天体を示す『日』を組み合わせて、『昴』になったのです。つまり、昴は卯の方角にある天体という意味になります。

語源は「統ばる」から

日本固有の読み『すばる』の語源は、動詞の『統ばる(すばる)』だとされています。『まとまって一つになる』という意味です。昴は何百もの星が集まってできた星団で、一つにまとまって輝いている様子から統ばるという言葉が使われるようになったと考えられています。

昔の人が眺めた夜空に輝く星団は、どのように見えていたのでしょうか。現在よりもずっと自然豊かな時代だったため、より美しく輝いて見えていたのかもしれません。

昴は男の子の名前で人気

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名付けに使われる人気の漢字ですが、名前に使用できるようになったのは比較的最近のことです。どのような経緯があったのでしょうか?読み方やどのような思いが込められた名前なのかも紹介します。

名前に使えるようになったのは1990年

名付けに使える漢字は、法律で定められています。昴が名前に使えるようになったのは、1990年です。

歌手・谷村新司の『昴』という曲が、大ヒットしたことがきっかけとされています。曲が大ヒットしたことで、漢字の認知度が上がったのです。

認知度の上昇と同時に「名付けに使いたい」というリクエストが急増し、『人名用漢字』として認定されたというのが背景です。人名用漢字とは、常用漢字以外で戸籍に登録できる漢字のことを指します。

参考:法務省:子の名に使える漢字

読みは「すばる」「ぼう」

『昴』の訓読みは『すばる』で、音読みは『ぼう』です。名前は、漢字一文字を訓読みし『すばる』とすることがほとんどです。

漢字の一部が『日』となっているものは、太陽を示していることが多いですが、昴の場合は『天体』を示しています。太陽をイメージする名前を希望している場合は、意味合いやニュアンスが違ってしまうため注意しましょう。

昴は星団のため、壮大な宇宙や星のイメージが強い名前になります。「広大な宇宙のように心の広い人になってほしい」「無限の可能性にチャレンジし続ける人になってほしい」「心豊かな人になってほしい」といった思いを込めて名付ける人が多いようです。

「昂」との違いに注意

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名付けをする際に気を付けたいのが、似た漢字で間違えやすい『昂』です。意味や読み方が全く異なる名前になってしまうため、注意しましょう。

また、他の人から間違えられやすい漢字であるという点も考慮して、名前に使うかどうかを決めることが大切です。

よく似ているが別の漢字

ぱっと見ただけでは違いに気付かないことが多い昂の作りは、『ひへん(にちへん)』に『卬』です。訓読みは『あ(がる)・たかぶ(る)・たか(い)』で、音読みは『こう・ごう』になります。

名前として使われるときは、『こう・あき・たか』と読まれることが多く、昂斗(あきと)・昂樹(こうき)・昂明(たかあき)などが例として挙げられるでしょう。漢字一文字で、こう・のぼる・たかし・あきらという名前も見かけます。

昂は太陽の意味

漢字の一部である『日』は太陽を示しており、太陽が空高く昇るという意味になります。そのため、太陽からイメージを膨らませた願いや祈りを込めて名付けをする人が多いようです。

「太陽のように明るい人になってほしい」「どんなときも上を見て生きていける強い人になってほしい」「人を引き付けるリーダーシップのある人になってほしい」といった思いを込めた名前になります。

構成/編集部

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