
14日、札幌市西区で車から外れたタイヤが4歳の女の子に当たった事故から21日で1週間です。
国土交通省は、車が不正に改造された疑いが強いという認識を明らかにしました。
事故現場近くで何かを確認するように旋回する軽乗用車。降りてタイヤをのぞきこむ運転手。
その後、同じ車とみられる車が事故現場の方向へ走っていきます。
事故は、この数分後に起きました。
14日、札幌市西区平和で走行中の軽乗用車のタイヤが外れ、およそ70メートル先にいた4歳の女の子に当たりました。
女の子は意識不明で、病院で治療が続けられています。
警察は、運転していた若本豊嗣容疑者(49)を過失運転傷害の疑いで逮捕。
軽乗用車は若本容疑者の知人が所有しているものでした。
関係者によりますと、若本容疑者は車に詳しく、友人に車の整備を頼まれることも度々あったといいます。
近所の人
「1回ガレージで何か作業をしているのを見た」
警察の取り調べに対し、「運転中にハンドルのブレを感じた」と話しているという若本容疑者。
国土交通省は事故について、20日、初めて見解を明らかにしました。
斉藤鉄夫国交大臣(20日)
「国土交通省としましては、本件事故を起こした車は不正改造の疑いが高いと考えております」
国交省によりますと、事故を起こした軽乗用車は今年8月24日に車検に合格していました。
その時は、大きなタイヤが車体からはみ出る状態は見られず、国交省は車検に合格した後に不正に改造された疑いが強いとみています。
警察は、事故のいきさつを調べるとともに車体に異常がなかったか、捜査を続けています。
HBC北海道放送