なぜ浦和は勝てない? 求められる前線と中盤以降のリンク度「前線の個頼みみたいなところがある」

なぜ浦和は勝てない? 求められる前線と中盤以降のリンク度「前線の個頼みみたいなところがある」

  • FOOTBALL ZONE
  • 更新日:2022/05/14
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浦和はリーグ戦5試合連続ドローとなった【写真:Getty Images】

2011年以来で最長となるリーグ戦5試合連続ドロー

浦和レッズは5月13日に行われたJ1リーグ第13節サンフレッチェ広島戦に0-0で引き分け、これでリーグ戦は5試合連続のドローとなった。両者無得点のスコアレスドローも3試合連続と、フラストレーションの溜まる展開が続いている。

5月8日の第12節柏レイソル戦では、互いにビッグチャンスの少ない試合のままゴールが生まれなかった。一方でこのゲームは、両者ともにゴールになっても不思議ではない場面がありながらも広島のGK大迫敬介、浦和のGK西川周作ともにファインセーブがあり、得点にならず。しかし結果として、データ分析会社「オプタ」の集計では浦和のリーグ戦5試合連続引き分けは2011年以来の最長タイで、3試合連続スコアレスドローはクラブ史上初だった。

リカルド・ロドリゲス監督は「何が足りていないのか、勝てない理由はどこにあるのか、ファイナルサードで決定機をより作るため、選手の立ち位置はどうか、個での突破、コンセプトはどうかと頭の中で考えている。今は何が足りないのか考えている」と、苦悩のコメントになった。

その1つの要素として捉えられるのが、前線とうしろの選手が上手くつながっているのかという部分だろう。ロドリゲス監督が「最後の4分の1、3分の1のところでの質が低下するところ、少し焦ったような形になってしまった。そして距離があるところからのシュート。シュートを打つことが悪いのではなく、可能性があまり高くないシチュエーションが多かった」と話し、ボランチでフル出場したMF平野佑一もそこに抱えた問題に触れている。

「なるべくボールを前に運ぶことを意識して、そこから前の選手の判断でそのまま縦に速くするのか1回作り直す所まではコントロールできていなかった。1つ目の相手の前線のフィルターを剥がせていると思うし、その次につながるところで少し距離感がある。うしろで人数を使っている分、前に行った時に過疎化しているかなというイメージがあるので、前線の個頼みみたいなところがある」

平野は1つ目のフィルターを抜くのに「人数をかけすぎている」と指摘

今季の浦和にはスウェーデン代表歴のあるMFダヴィド・モーベルグや横浜FCから加入したMF松尾佑介、水戸ホーリーホックから加入のMF松崎快に加え、昨季にも在籍したMF関根貴大、MF大久保智明といったスピード感ある仕掛けを持ち味とする選手が多い。しかしながら、前線の選手たちを含め、ボールが入った時に人数が足りないまま仕掛ける傾向があり、そこで突破し切れずにカウンターを受ける場面も見られる。昨季と比較すると、相手を押し込んだ状態はあまり作れていないことが多い。

また、平野は前線の人数不足を解決する方策として、ビルドアップの“コストダウン”も提唱している。

「理想を言えば、2人のセンターバックだけのビルドアップ、ダブルボランチの1人が前線に助けられるように入って、6枚、7枚使えれば、一番最後に入った時もワンツーだったり、外に入った時のオーバーラップだったりができる。1つ目のフィルターをうまく抜けているが、そこに人数をかけすぎているイメージもあるので、そこを減らして。オーバーラップとかワンツーで抜けるイメージがないので、そこを増やすためには下げさせないで思い切りのある縦パスを刺して、前の厚みを増やしていきたい」

この5試合連続引き分けの間に喫した失点はわずかに2だが、奪った得点も当然ながら2点のみ。状況を打破するために苦慮している間に試合数を消化し続けてしまっている浦和だが、チームがぶつかっている壁を打ち破ることができるのか。連戦の中で難しい舵取りが迫られている。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

轡田哲朗

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