【高級腕時計】200万円超の時計は正規店と並行輸入店のどっちで買う? 30歳のオーナーの選択は?

【高級腕時計】200万円超の時計は正規店と並行輸入店のどっちで買う? 30歳のオーナーの選択は?

  • ファイナンシャルフィールド
  • 更新日:2023/03/18
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正規店の「購入体験」を感じるレベルに達していない?

Aさんは都内在住のWEB制作・コンサルティングの自営業者だ。2023年で独立4周年を迎えるため、自分へのご褒美に高級腕時計を購入することを決め、約半年間かけて好みの時計を探し歩いたという。そして巡り合ったのが、一般的に「雲上級」とされる5大時計ブランドメーカーの一角の時計である。「当時の定価で230万円。現在だとさらに値上がりして260万円を超えていますね。人生で時計初購入だったため、『やりすぎかも』と思いましたが、どうせなら好きなモノを買いたかったので思い切りましたね」買いたい時計は決まったが、その後にAさんを悩ませたのが「購入先」だった。Aさんは都内在住だったため、日本の並行輸入店のメッカである「中野」と、正規店(ブティック)が軒を連ねる「銀座」で、お目当ての時計を試着していた。「真剣に購入を検討していることを伝えていたからか、正規店の接客はこれまで受けてきたどのお店よりも丁寧、洗礼されていましたし、店内の空気感も『心地良い』と感じました。とはいえ、並行輸入店の接客が悪かったかというとそんなこともなく、私が気付いたことといえば『個室』か、もしくは『他の客もいるスペースでの商談』か、のどちらかくらいでした」高いレベルに対して「受け手のレベル」が低く、購入体験の最大化が難しいと感じた。その結果、Aさんが購入先を選ぶ大きな要因となったという。

一般人は並行輸入店一択!?今後のリスクはないの?

Aさんを悩ませたのは、お目当ての時計の正規店と並行輸入店の価格差である。正規店では230万円超で、並行輸入店では200万円程度で購入できる。さらにその時計のリセール価格はせいぜい100万円程度であることを考えると、少なくとも30万円超を支払うメリットを、正規店での購入体験に付加価値として感じたい。その上で、Aさんが考えた並行輸入店のデメリットと正規店のメリットは以下の通りだ。

■並行輸入店のデメリット

●修理代金の割り増しや修理拒否などの「並行差別」の恐れがある●偽物の可能性がゼロではない●「ブランドモノを買った」という感覚が薄くなる

■正規店のメリット

●保証やアフターサービスなどを受けられやすい●台帳登録などをお店でやってくれる●より高い接客を受けられる●現行品であれば在庫がありやすい

「私が欲しい腕時計のブランドは並行差別は一切ありませんでした。この時点で正直、正規店のメリットをあまり感じていなかったのです。ただ、それでも恐らく時計に関しては最初で最後の高価格帯の買い物になるため、正規店で買ったという箔付けをしたかったのも事実でしたね」迷い続けていたAさんだったが、購入のタイミングはすぐにやってきた。2023年が明けて間もなく、お目当ての時計の定価が230万円から260万円に値上げするという情報が流れたのだ。そこでAさんがまず連絡したのは「正規店」だった。「自分の本音はきっと『高い時計を正規店で買った』と言いたかったのだと思います。高いレベルの接客に自分の感覚が追いついていないにも関わらずです(笑)。ただ、電話で在庫を確認したところ、新宿と銀座のどちらの正規店にも在庫がなく、予約待ちになっていたのです」その言葉を聞いた瞬間、一気にAさんの気持ちは並行輸入店に傾いた。予約すると価格改定後の料金で購入しなければならないため、「好きなタイミングで買えない」上に、「値段も並行輸入店の60万円高い」という状況になってしまったのだ。「並行輸入店に電話すると、一本だけ在庫があるということでその日に一括購入しました。数ヶ月間、悩んでいた割には結局タイミングが決め手になってしまいましたね」

まとめ

200万円を超える時計の購入を、Aさんは「値上げ関係なく、どんなタイミングでも購入できる人が正規店で購入するのかも」と振り返る。実際、時計を購入した後はベルト交換、購入などで正規店を訪問することもあったが、分け隔てなく接してくれるという。ただ、値上げで焦って購入したのも事実だ。「今度、時計を購入できる機会があれば、リセールバリューや価格差を気にしないくらい、余裕を持って購入できるようレベルアップしておきたいですね」。執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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