
静岡・函南町で「メガソーラー」計画をめぐり、24日、事業者の1つが「撤退」を決めたことを受け反対する住民グループの代表は「現時点では意味がない」と不安を口にした。函南町長は「この場所で同様の開発が行われないよう要望する」とコメントしている。
静岡・函南町で大規模な太陽光発電所「メガソーラー」計画をめぐり、24日、事業者の1つが「撤退」を決めたことを受け、反対する住民グループの代表は「現時点では意味がない」と不安を口にした。
函南町軽井沢のメガソーラー計画をめぐっては、開発地域で土砂災害の危険性があるとして地元住民が反対している。24日、事業者の1つである中部電力グループの「トーエネック」は、「事業環境が計画策定時より厳しくなった」として事業から撤退することを決定した。この計画は東京都の事業者が設置した太陽光パネルの電気を「トーエネック」が販売することになっていて、「トーエネック」は他の関係事業者とも撤退に向けた交渉を行う考え。
一方、計画に反対する住民グループの代表は、もう一つの事業者が「そのまま計画を進めるのではないか」と不安を口にした。
(函南町のメガソーラーを考える会 山口 雅之 代表)
「現時点では意味がない、大きな問題を地元に残して余計地域住民の不安を高めて(いる)」
また、函南町の仁科喜世志町長は「確実に撤退するとともに、この場所で同様の開発が行われないよう要望する」とコメントしている。