「腹くくって前のめりで勝負」王手ヤクルト高津監督が大接戦を予期するように伝えていた事

「腹くくって前のめりで勝負」王手ヤクルト高津監督が大接戦を予期するように伝えていた事

  • FNNプライムオンライン
  • 更新日:2021/11/25
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プロ野球ファンならずとも、思わず釘付けになるような熱戦が続く今年の日本シリーズ。

【画像】「ラインダンス?」の声もあがった、高津監督提案のチームを纏める方法

日本一に王手をかけたヤクルト高津臣吾監督は、重要な第1戦のプレイボールを前にしたミーティングで、選手やスタッフにこう語りかけていた。

「何回も言うようだけれど、絶対大丈夫だから」

「あとは腹くくって前のめりでしっかり勝負して来なさい」

この言葉に後押しされるように勝ちを重ねて来たヤクルトは、日替わりヒーローの誕生や、投手陣の見事な継投で3連勝。日本一まであと1勝と迫った。

歴代年長2位!先発石川の日本シリーズ初勝利

24日に行われた第4戦は先発の石川が、6回5奪三振の好投。

守備の乱れから一度は同点に並ばれたが、6回裏にリードすると、日本シリーズ進出の原動力となったリリーフ陣の好投で、連日の1点差勝負を逃げ切った。対戦成績はこれで3勝1敗。

歴代2位・41歳10ヶ月にして初めて日本シリーズで勝ち星を掴んだ先発・石川は「本当に先頭バッターから全力で。いつ潰れてもいい気持ちで、そしていい形で後ろの信頼のあるブルペン陣に“つなげよう”という思いで投げていたので。
打線も本当に先制点を取ってくれて、守備もすごくいい守備をしてくれて、楽しみながらマウンドに上がることができました」と語った。

24日のテレビ中継で解説を務め、来シーズンから中日ドラゴンズを監督として率いる立浪和義氏は初戦から続く僅差の戦いを次のように語った。

「ヤクルトは勢いがついて来ました。オリックは当然負けたら終わりの訳ですから、開き直って戦って来ると思います。すべての試合が接戦ですから、見てる方は手に汗握って楽しいんですが、選手は大変でしょうね」

「このチームはつながり」戦いを前に語った言葉

ついに20年ぶりの日本一に王手をかけたヤクルトだが、まるで連夜の大接戦を予期するかのように高津監督が選手・スタッフ全員に語りかける瞬間があった。

この記事の冒頭のワンシーン。

自身初の指揮をとる日本シリーズの大事な初戦。押し寄せるプレッシャーを隠せない選手を前に、明るい口調で喋り始めた。

「前回のCSファイナルの時も言ったけど、緊張もするし、興奮もするし、難しい戦いにはなるだろうけど、しっかり地に足をつけて全力で力を合わせて頑張って行きましょう」

「何回も言うようだけれど、“絶対大丈夫”だから。あとは腹くくって前のめりでしっかり勝負して来なさい」

クライマックスシリーズファイナルを無敗で駆け抜けた時のように、選手を後押しする。

だが日本シリーズはそれを遥かに超える重圧がのしかかる大舞台。 リリーフ投手出身の高津監督はこう続けた。

「最後にヤクルトスワローズってどんなチームだ?何を目指してるんだって考えた時に、このチームの特徴って“つながり”。ピッチャーの“つながり”、打線の“つながり”」

「先発ピッチャーだったら『1イニングでも多く投げよう、ひとつでも多くアウトを取って次のピッチャーに任そう』。バッターだったら『何とか出塁して、なんとか進塁させて、なんとか点を取って』という“つながり”」

「これが我々がやって来た野球。我々しか出来ない野球。これを引き続き今日から始まる最大7試合で披露出来るように、頑張って行こう」

決戦を前に、自分たちがここまで戦って来れた強みを語り、全員のハートに呼び覚まさせた。

そしてここからが高津流だ。

「で、“つながり”プラス、グランドでプレーするのはユニフォームを着ている選手だけだけれども、勝利を目指すのはユニフォームを着ている人だけじゃない。
ジャージ着てる人も裏方さんもそう。トレーナーさんもそう、通訳さんもそう、みんな裏方さんを含めた全員がひとつの輪になって、この日本シリーズを全力で、4つ勝てるように努力して行こう」

そう語ると、今度はお互いに肩を組み一つの輪を作ることを監督自ら提案。 サプライズとも言える展開にザワつく場内。

「ちょっと…」
「ラインダンス?」

そんな声も聞こえる中、高津監督は続ける。

「ヨッシャ。みんな自分を信じて、周りのみんなを信じて、最後は勝利を目指して、チームひとつになって力を合わせて、全力で戦いを頑張って行きましょう」

「絶対勝つよ!いいですか?」

「ヘイ!」(選手、スタッフ)

「元気出して行きましょう。頑張るぞ!」

「ウェイ!!」

「さあ行こう」(全員で拍手)

決して特定の選手に頼るのでない。

今シーズンを戦い抜く中で生まれた“チーム一丸となったつなぐ野球”。

それを再確認してグラウンドに送り出された選手たちは、この日本シリーズで活き活きとそれを実践している。

窮地オリックス、山本のスクランブル登板は?

24日の中継で解説を努めた真中満氏は、第5戦に向けてこう語る。

「山本(登板)とかないですかね?オリックスはその辺も考えたい所ですよね。それも含めて先発投手を注目したいと思います」

第1戦でマウンドに上がり、6回を投げたばかりの絶対的エース・山本由伸投手の中4日での登板を推測した。

これに対し立浪氏も「これはもう状況が状況ですからね。変わって当然だと思いますね」と呼応。

5冠エースのスクランブル登板はあるのか?

オリックス中島聡監督も報道陣の問いかけに対し、「ヤマ!」とだけ言い残しており注目が集まる。

いよいよ大きな山場を迎える今年の日本シリーズ。

開幕前は2年連続の最下位チーム同士が、ともに全員野球で頂点を争っていることが話題となったが、ひとたび試合が始まれば、最後まで展開の読めない連日の大接戦に野球の面白さを再認識した人も多いだろう。

今日はどんな展開で我々の予想を裏切ってくれるのか見守りたい。

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