◇セ・リーグ 広島2ー3ヤクルト(2021年4月7日 神宮)

<ヤ・広>ヤクルトに敗れ引き揚げる広島・佐々岡監督(撮影・島崎忠彦)
広島は1点差の惜敗で、今季最多となる貯金4を逃した。
勝負所での走塁死が勝敗を分けた。1点劣勢の8回無死一塁で代走・曽根が起用されるも、清水の2球連続のけん制に逆をつかれて刺された。
前日6日の同戦では、代走で出場した曽根の二盗が貴重な追加点につながったが、今回は同点機を逃す痛恨ミス。佐々岡監督は「ああいう(場面で起用される)選手は紙一重でやっているけど、確かに痛かった。積極性をなくしてはいけないけど、大事な考えないといけない所だった」と慎重に言葉を選んだ。
2―1の6回2死一、二塁では、二塁走者の鈴木誠が三盗に成功するも、捕手の送球が逸れた間に狙った本塁突入は際どいタイミングながら失敗。指揮官は「積極的な走塁はずっとやっている。それをダメと言ったら積極的にはいけない」と責めることなく、些細なスキを狙った姿勢を評価した。