J2仙台・伊藤彰監督インタビュー、優勝&昇格へ「1試合平均1失点以下が絶対必要」

J2仙台・伊藤彰監督インタビュー、優勝&昇格へ「1試合平均1失点以下が絶対必要」

  • スポーツ報知
  • 更新日:2022/11/25
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今季9月6日からベガルタ仙台に途中就任し、8試合を指揮した伊藤彰監督(50)。就任前は来季からJ2で戦うジュビロ磐田で指揮を執り、なかなか結果が出ずに途中解任となった。激動だった今季を振り返り、来季に向けたチームの展望、意気込みなどを聞いた。(取材・構成=山崎 賢人)

19年から3年間J2甲府で指揮を執り、上位の結果を残し続けた手腕に期待され今季から磐田に就任。J1に復帰したチームで基礎づくりを期待されたが改めて再建する難しさを体感した。

「磐田でやりながら構築するところの難しさや、クラブによって違うところを含めて、いい勉強になった。磐田に関しては勝てなかったときにクラブが耐久性がなかったのはあると思いますけど、僕がもう少し結果にこだわりながらやっていれば違ったのかなと。チームってなかなか難しくて、何か一つ継続しながらつくっていくのもクラブとしてすごく重要ですし、でも結果を求めるところもチームの中の大きなピース。積み上げと結果のバランスというところは磐田ではうまくいかなかった」

8月14日に解任後、1か月も満たない内に仙台へ。プレーオフを目指す残り8試合のなかで磐田と同じメンタル面の改善に苦労した。

「短い期間のなかでどれだけ選手たちを躍動させながら、目的に向かってできるかが大事でした。ジュビロの時もそうでしたけど、負け続けていた中で、メンタル面のところをどう持っていくかがすごく重要だった。特に仙台に来たときに選手たちの自信や『なんで自分たちがこんなに負けているんだろう』という不安感は、表に出してはないですけど、プレーに出ていた。そういうのを取り除く時間に少しかかったのかなと。それがプレーオフ圏外になった残り2試合のときに一つ火が付いたという状況でした」

6試合を率いて戦術も徐々に浸透し、熊本戦(2〇1)と秋田戦(0△0)では善戦もプレーオフにあと1歩届かなかった。改めてその要因を聞いた。

「守備の強度は3連敗(9月25日~10月8日)の時はなあなあになっていたなというところもあります。そこが改善されないとプレーオフに行っても絶対駄目だと思っていた。守備の強度は、J1に上がっても、プレーオフを勝ち抜くためにも、すごく重要なピースだったと思う。数字的にも今季仙台は点が取れていた状況だったが、守備の失点数の大きさで負けていたのは目に見えて分かっていた。得点力はあったが、それが影を潜めて5連敗につながっていたと思う」

今季の指揮官のサッカーはコンパクトに前線から守備をし、両ウィングを躍動させたポゼッションサッカー。来季も基本は変えずに更にチームを進化させていく。

「夏場以降対策されて、自分たちの形を相手が抑えてきたときに上回る力がなかった。そういうときに違う戦い方をできる武器を1つ2つ持たないと、J2リーグではなかなか勝ち切れていけない。1つ自分たちの芯となるスタイルを変えずに、それをできるようにしていくのが僕が目指しているもの」

オフ以外の日常ではほとんどの時間を自チームの動画や、相手の分析をして練習メニューを自ら考案している指揮官。来季から本格的に自分のチームとして構築する仙台での目標と意気込みを聞いた。

「今回すごい悔しい思いをした。クラブのいろいろな人たちと話したなかで(自動昇格圏の)トップ2に入ることを最低目標に、我々が目指すものは優勝してJ1に上がることが1番の目標です。ハードワークできるチームにしていかないといけないですし、42試合戦う上で40点以下で抑えるのが大事。優勝を掲げた上で1試合平均1失点以下が絶対必要な命題なので立て直していきたい」

◆伊藤 彰(いとう・あきら)1972年9月19日、埼玉県生まれ。50歳。埼玉・武南高、国士舘大を経て富士通入り。Jリーグ加盟でJ2川崎となり、99年のJ1昇格に貢献。J2大宮、J2鳥栖、J2徳島でもプレーし06年限りで引退。07年から大宮の下部組織を指導し、17年にトップチーム監督。18年にJ2甲府のヘッドコーチとなり、19年から監督を務めた。22年にJ1磐田の監督に就任。8月に解任され、9月に仙台の監督に就任。

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